和歌山市議会 > 2002-09-25 >
09月25日-02号

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  1. 和歌山市議会 2002-09-25
    09月25日-02号


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    平成14年  9月 定例会                 平成14年            和歌山市議会9月定例会会議録 第2号              平成14年9月25日(水曜日)議事日程第2号平成14年9月25日(水)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問         ---------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問(佐伯誠章君、中 拓哉君、田上 武君)         ---------------------------出席議員(42名)  1番  渡辺忠広君  2番  姫田高宏君  3番  南畑幸代君  4番  藤本眞利子君  5番  寒川 篤君  6番  中 拓哉君  7番  多田純一君  8番  戸田正人君  9番  田中孝季君 10番  尾崎太郎君 11番  山本宏一君 12番  北野 均君 13番  寺井冨士君 14番  佐伯誠章君 15番  森下佐知子君 16番  藤井健太郎君 17番  メ木佳明君 18番  東内敏幸君 19番  中嶋佳代君 20番  中橋龍太郎君 21番  松浦六男君 22番  東  稔君 23番  遠藤富士雄君 24番  宇治田清治君 25番  貴志啓一君 26番  浅井武彦君 27番  森田昌伸君 28番  山田好雄君 29番  武内まゆみ君 30番  大艸主馬君 31番  麻生英市君 32番  田上 武君 33番  新川美知子君 34番  青山 稔君 35番  角田秀樹君 36番  吉田光孝君 37番  浦 哲志君 38番  波田一也君 39番  井口 弘君 40番  奥田善晴君 41番  浜野喜幸君 42番  岩城 茂君    -------------説明のため出席した者の職氏名 市長         大橋建一君 助役         射場道雄君 出納室長       池田清生君 市長公室長      松見 弘君 企画部長       的場俊夫君 総務部長       鎌田純雄君 財政部長       奥野久直君 市民部長       中野圭郎君 福祉保健部長     上西 勇君 生活環境部長     宮木多喜男君 産業部長       西嶋真司君 都市計画部長     岡本 弘君 建設部長       多田繁正君 下水道部長      小倉常男君 教育委員会委員長   竹内巳喜男君 教育長        山口喜一郎君 教育総務部長     松本 功君 教育文化部長     空 光昭君 消防局長       相坂 勲君 水道局長       楠本喬二君 水道局業務部長    保井孝之君 水道局工務部長    山縣良男君 選挙管理委員会委員長 筒井敏郎君 代表監査委員     伊藤松雄君 人事委員会委員長   鈴木俊男君    -------------出席事務局職員 事務局長       三宅徹哉 事務局次長      川西通夫 事務局次長      秦野正彦 議事調査課長     山ノ井義雄 議事調査課長補佐   岡崎広治 議事班長       尾崎順一 調査班長       濱治 匠 主査         上田雅之 主査         中野光進 主査         石本典生 主査         中西 太 主査         奥谷知彦 主任         志賀政廣   -------------          午前10時11分開議 ○議長(波田一也君) ただいまから本日の会議を開きます。   ------------- △諸般の報告 ○議長(波田一也君) 諸般の報告をさせます。 ◎事務局長(三宅徹哉君) 平成14年9月24日付和監査第 334号をもって、監査委員から例月出納検査の結果に関する報告が参っております。 写しはお手元に配付いたしております。 以上でございます。   ------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(波田一也君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   浦 哲志君   寺井冨士君   多田純一君 以上3人の諸君を指名します。   ------------- △日程第2 一般質問 ○議長(波田一也君) 次に、日程第2、一般質問を行います。 順次、質問を許します。 佐伯誠章君。--14番。 〔14番佐伯誠章君登壇〕(拍手) ◆14番(佐伯誠章君) おはようございます。 暑さ寒さも彼岸までと申しますが、ことしの夏は殊のほか元気がよく、なかなか涼しい気配を見せてはくれませんでしたが、ようやくのこと「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」の歌のごとく、ほおをなでていく朝夕の風にほっとしながら、草むらの虫の音に心いやされる、そんな深まりゆく秋の季節を迎えましたが、大橋市長におかれましては、この夏の厳しくも暑い選挙を圧倒的な票差をもって勝ち抜かれ、さわやかな季節の到来とともに、第14代和歌山市長に就任されました。このことは人の心のまともさが変わることを求めた結果、新市長が誕生したものと素直に受けとめ、おめでとうございますと心より申し上げます。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 21世紀の幕あけに起きた同時テロ事件から1年、世界が平和で希望に満ちた豊かな時代になってほしいと願ったその1週間後、日本は近くで遠い国と解釈しておりました北朝鮮と幾多の疑問があるものの、国交正常化交渉再開へと友好的な隣国になるため、新たな歴史を開く第一歩を踏み出しました。 20世紀が戦争の時代ならば、21世紀の世界はテロのない平和で希望に満ちた豊かな時代であってほしいと念願するものであります。 そして、和歌山市においても38万市民の期待を一身に受けられました大橋市政という新しい歴史が今始まろうとしております。 そこで、新市長にお聞きいたします。 市長は過日の臨時議会において所信でも述べられておりましたが、今回の選挙の勝因をどう判断され、選挙結果に見る市民の意思、期待をどのように受けとめられておられるのか。そしてどのような政治スタンスを持ってこれからの責務に対処、対応されるおつもりですか。 また、前市長はパフォーマンス市長アイデア市長として全国的に有名といいますか、知名度の高い市長でありました。その前市政の評価と前市長の何を変えようとされるのか。また、現在進行している事業や計画の不要不急の見直し、縮小、廃止、あるいは優先順位の変更などのお考えはあるのでしょうか。各界各層の市民の皆さんが関心を持って見守っておられるであろうことについて改めてお伺いいたします。 次に、市長は所信で重要施策を5つの項目に分けて、その第2において、活力のある元気な和歌山市の再建、元気まちおこしの実現について、中心市街地の活性化は基本的には地元の自発的な努力を市が支援していくのがあるべき姿だと考えていますが云々と話されております。 つまり、まちおこしは行政だけで行うものでなく、地元の自発的な努力や意識の高まりが必要不可欠であり、最も大切なものであり、地元と市行政がそれぞれの役割や責任を分担しながら取り組んでいかなければならないもの、それが市としてあるべき姿だとの考え方だと理解させていただいた上で、中心市街地活性化についてお尋ねいたします。 中心市街地の活性化は商業のにぎわいだけでなく、人・物・情報の交流機能、産業機能、生活機能、交通機能などの発展向上をより一層活発化させ、新たな都市文化を創造していくことにつなげることが重要だと思います。 そんな観点から旧丸正百貨店跡を商業施設を軸にし、年内に結論を出したいとされ、なおかつ行政の守備範囲を逸脱して公有化する手法はとらないとされた点には、大いに賛意を表するものであります。 これは一民間企業の問題であって、行政が 100%関与する必要は毛頭ないと思いますし、中心市街地ぶらくり丁の一角に商業施設として再生を図ることを第一だと思慮するもであります。 これらの問題については、中心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性化の一体的推進に関する法律、いわゆる中心市街地活性化法に基づき、行政主導でなく、行政と地元のバランスのとれたまちづくりという視点の中で、タウンマネジメント機関略称TMOまちづくり会社)が本市においても設立されております。そこを中心として民間主導のTMO(まちづくり会社)として町のにぎわいを再生すべく、知恵を絞り、行政が積極的に支援をしていく、そのスタンスが今こそ大事なのではないでしょうか。 そのTMOぶらくりに対し、和歌山市中心市街地商業活性化基本計画の推進についての考え方をお示しいただきたいと思います。 そして、その基本計画には丸正百貨店跡地活用事業といった拠点開発のTMO計画はどのようになっているのでしょうかお聞きしますとともに、TMOぶらくりの設立後の経過並びに事業計画と本市の支援についてお教えください。 次に、行財政改革に関してでありますが、市長は所信における重要施策の第5において、和歌山市の財政が現状は極めて危険な状況と認識され、歳出見直しなど経費節減とめり張りのある財政運営を行ってまいりますと述べられております。 本市においては、行財政改革への取り組みを現在進められてはおりますが、担当者や職員の間には、市長の言われる危機意識に温度差があるように思われます。 そこで民間企業的な経営意識の考え方の導入を図り、安いコストで成果を上げるとした行財政改革及び財政再建に対する職員の意識改革を高め、その認識を深め持ってもらいたく、その一環として経費節減につながる税金以外の収入、いわゆる税外収入として自主財源の確保による歳出減に向けての方策を提言させていただきたいと思います。 御承知のごとく、民間企業は利潤の最大化を図ることを目的とし、一方、自治体行政は市民福祉の最大化を図るため、各種行政サービスの提供を本旨とするものであるという民間企業自治体行政の立場の違い、性格の違いは十分認識しております。 しかしながら、国内は言うに及ばず本市においても長引く不況の中、現下の財政環境を考えたとき、コスト意識を持つことは行政にかかわるものであったとしても、当然求められるものであると思います。 さらに、予算の基本原則である最少の経費で最大の効果を上げるということは、まさに行財政運営の中に経済性、経営感覚を必要とするものであると私は思います。難しく経費の節減とか歳出減とか言ってはいますが、簡単に言いますと、出るを制すというのでなく、入ってくるものを多くしていくという工夫が大変ですが大切ですよということなんです。 そこでお聞きしたいと思います。現在、本市において発行している広報紙・市報わかやまへの有料広告掲載広告入り窓口封筒の導入についてであります。 有料広告掲載を実施することによる主な効果として、掲載収入により、市報わかやま発刊経費の削減による財政面での効果、地元企業者の育成振興に資すると思われる点、見苦しく、かた苦しい印象を持たれがちである広報紙に広告掲載により紙面にアクセントがつき、読みやすさを与えるであろう点、さらに市民生活の利便性につながるなどの効果が考えられます。 問題点といいますか、課題点も幾つか考えられます。 その1つは、広報紙の公共性あるいは中立性から判断して、商業広告を掲載することについての性格上、適切ではないかとの懸念がされる点についてでありますが、これは広告の掲載基準を設けて必要な規制をすることによって解決されると考えます。 その2つ目は、広告主の確保ができるかという点であります。この点に関しては、当初は多数の申し込みがあると考えられますが、そのうち広告主が固定し、やがてその確保が困難になる場合も考えられないことはないと推察します。そのため広告主の確保のための特別の対策を講じるなど、長期的な観点から広告主の確保対策が必要であると考えます。 そしてその3として、広告を掲載することについての十分なノウハウを行政側が把握し切っていないために、事務処理上の基準が不明瞭になったり、トラブル等の発生に対して的確な対応ができないといった点も考えられますが、苦情処理の対応や掲載希望企業が多数ある場合の選択方法について、広告掲載基準の判断等により対応できるものと思われます。 市長におかれましては、新聞人として、また民間企業の一員としての経験から、自主財源確保とともに、広報紙・市報わかやまのスタイルの変更について、どのようにお考えになられますかお聞きいたしたいと思います。 また、同種同様の内容になりますが、現在、市民が訪れる窓口、例えば、市民室、国民保険室国民年金室などで証明書や届け出書類等を入れる封筒を手渡しておりますが、この封筒に広告を掲載した広告入り窓口封筒導入のお考えはないのでしょうかお聞きします。 この広告募集に関しても、先ほどの広報紙同様、無作為に企業から募集するのではなく、実施要領等を策定し、一定の基準を満たす企業とするなどの工夫を凝らす必要があるでしょう。 いずれにいたしましても、多額の赤字財政を抱える本市から考えると微々たる額であるかもしれませんが、税金をどう生かすか、税の大切さを認識する上においても、冒頭に申し上げたとおり、財政再建に向けた意識の向上を高めてもらう意味も含めまして、自主財源確保についての提言とさせていただきます。 以上、大きく3点についてお聞きいたしまして、私の第1問とさせていただきます。(拍手) ○議長(波田一也君) 大橋市長。 〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) 14番佐伯議員の御質問にお答えさせていただきます。 まず、選挙の勝因についてどのように判断し、選挙結果に見る市民の意識体をどのように受けとめているかという御質問でございますが、さきの臨時市議会の所信表明の中でも述べさせていただきましたが、今回の選挙はいろいろな意味で非常に注目を集めたものでございました。私が当選させていただくことになりましたのは、独断専行や疑惑に満ちた市政から情報公開を徹底し、市民に開かれた市政に変えたい、低迷している和歌山市を活気ある健康的で魅力ある都市に変えたい、また、まじめに暮らす市民が胸を張って誇れる和歌山市に立て直したいという私の訴えが、多数の皆様に御支持いただけた結果であると思っております。 御承知のとおり、私はこれまでは行政とは畑違いのマスコミの世界に身を置きまして、政治経験もなかったわけでございますけれども、今後、行政を執行していく上で、耳に痛いことも聞き、情報公開を徹底する勇気、決断する勇気、果敢に挑戦し撤退すべきときは撤退する勇気、よいものは認める勇気、責任をとる勇気の5つの勇気を行動の基礎に置き、公平、公正をモットーに責務を遂行してまいりたいと考えてございます。 市民の皆さんから和歌山市の再生と市民生活の安定を託され、まことに光栄に感じますとともに、その責任の重大さに身の引き締まる思いでいっぱいでございますが、議員諸先生方を初め、多くの市民の皆様の御協力をいただきながら、私自身のこれまでの新聞人、民間企業の一員としての経験を生かして、持てるあらゆる能力を傾注して市民生活の安定に努めてまいる所存でございます。 前市政の評価と前市長の何を変えようとするのか、現在進行している事業や計画の不要不急なものの見直し、縮小、廃止あるいは優先順位の変更などの考えはあるのかという御質問でございます。 私は、前市長の政治姿勢、政治手法、特に独断専行とか、思いつき、それから一部支援者との疑惑がつきまとう関係につきまして、これを厳しく批判してまいりました。こうした前市長の政治姿勢や政治手法を改め、情報公開を徹底した市民に開かれた市政に変えてまいる所存でございますと申し上げましたが、前市長が行ってこられた施策すべてを否定しているわけではございません。例えば、福祉や人権行政につきましては評価すべき点もあると考えております。 そこで、現在進行している事業や計画の見直しなどについての御質問でございますが、私は公立大学は継承するつもりはございませんし、石泉閣事業についても臨時議会で申し上げましたように買い取り方針は見直し、契約解除する方向で検討するつもりでございます。また、花いっぱい運動や海都WAKAYAMA関連事業についても当然見直しをいたしますが、その中でも市民や市にとって有利な事業と考えられるものは、私なりのやり方で取り組んでまいりたいと考えております。また、これらの事業以外でも、見直しや再検討していかなければならないものもあると思っております。 いずれにしましても、市民や市全般にとって有益なよい施策かどうかという視点と財政状況を勘案する中で、市民や議員諸先生方の御意見をお聞きしながら、事業や計画の方向づけをしてまいりたいと考えてございますので、御理解賜りたいと思います。 和歌山市中心市街地商業活性化基本計画の推進の考え方についての御質問でございますが、この計画は平成11年3月に策定されました。それ以降、中心市街地におきましては、大型小売店舗の相次ぐ倒産・閉鎖、それに伴う商店街への入り込み数の減少などにより、実際のところ計画策定時と比べまして、種々状況が変わってきているというのが現状でございます。 今後、これらの状況を踏まえた中で、当基本計画に沿いながら、中心市街地商業の活性化を目指してまいりたいと考えております。 丸正百貨店跡地活用事業といった拠点開発とTMO計画についての御質問でございます。 丸正跡地につきましては、TMOである株式会社ぶらくりや、地元の方々がお考えになっている建物の活用に関する具体策についてもお聞きしながら進めたいと思っておりますが、私といたしましては、商業施設を軸とする案を早急につくってまいりたいと考えてございます。 TMOぶらくりの設立後の経過並びに事業計画と本市の支援はどうなっているのかという御質問でございます。 株式会社ぶらくりは平成12年3月に設立、それと同時に策定したTMO事業構想をもとに中心市街地活性化重点区域、すなわちぶらくり丁の各商店街や医大跡地も含む地域をTMO地域と設定して、商業活性化のための事業を実施してございます。空き店舗対策を初め商店街の共同駐車場管理、町の情報誌「ブラボー」発行、ミニFM局ハロー・アイFM」開局・運営、街頭情報端末による情報発信など商店街のにぎわいを回復し、商業を活性化する施策を展開してきました。 本市では株式会社ぶらくりに関する出資を初め、わかやま楽市楽座の運営委託を実施したほか、県、市、商工会議所、株式会社ぶらくりで組織する中心市街地活性化連絡協議会において重点区域の活性化を図るため、諸問題の解決に向け取り組んでおります。 ただ、これらの事業、施策が期待どおりの成果を上げたかについては、十分な検証が必要でございますし、効果がなかったものにつきましては当然見直しを考えております。 市報わかやま及び市役所で使用する封筒に民間企業等の有料広告を掲載して財源確保に取り組む考えはないか、これは非常に貴重な御指摘だと考えております。和歌山市の非常に厳しい財政状況から考えますと自主財源の確保は当然なことでありますし、経営感覚を取り入れた職員の意識改革も必要ではないかと思います。 市報わかやまにつきましては、市民の皆様に市政に関する関心と理解を深めていただき、市民参加のまちづくりを実現していくために、市の施策や事業などの情報を掲載しております。また、市民の皆さんに開かれた市政を実現するためにも、より情報を充実し、掲載していくことが重要であり、現在、市報の紙面は各部局からの記事掲載要望が数多くありまして、すべてに対応し切れていない状況でございます。 しかし、議員御提案の点につきましては、民間企業的な意識を取り入れたお考えであり、広告も貴重な生活情報であるということは、私マスコミの世界に身を置いてきた人間として貴重な御意見であるということを強く認識しております。 このことにつきましては、他都市の状況や広告代理店を通じて媒体力がどの程度あるかとか、応募の有無等を確認し、コスト的に成り立つかどうかも含め、実施に向けて調査をしてまいりたいと存じます。 市役所で使用する封筒につきましても、広告媒体としてどのようなスポンサーが考えられるのかを、まず見きわめる必要があると考えます。もちろん公共性を損なうもの等、広告の内容についても十分吟味する必要があるというのは御指摘のとおりでございますので、窓口業務の関係部で実施に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(波田一也君) 14番。 〔14番佐伯誠章君登壇〕(拍手) ◆14番(佐伯誠章君) ただいまそれぞれについて御答弁をいただきました。 本来、再質問というのは第1問の答弁に対し、再度説明を求めるものであると理解しておりますので、いずれも真摯に、かつ誠実にお答えをいただきましたことにより再質問はいたしませんが、意見・要望ということで少しお時間をいただくことをお許しいただきたいと思います。 まず、市長としての基本姿勢につきましては、あらかた理解をさせていただきました。 市長は、当選間もなくの9月2日、過日の職員訓示において、税金をいただいている得意先であるとの認識を持って、市民と接していただく姿勢を徹底してほしいと述べられております。また、所信においても、ただいまの答弁においても、市民に開かれた行政に変えていくと申されました。そのことについて、私は、一番の基本は、本市が市民の皆さんにどれだけの行政サービスができるかということだと思います。市民の声が届く市政、そして小さな声にも行政が応じることの、こたえることのできる頑張れる市政、職員の意識向上による、いわゆる、さわやか行政を行うことによって、市民と行政の信頼関係を築くことにつながると思います。 市長がかわって市役所は変わったなという好印象を持ってもらえるように、中核市和歌山の市長として、所信や答弁で述べられましたスタンスを崩すことなく、5つの勇気でもって、5つの重要施策を一つ一つ実現に向けて市行政を展開されたいと思います。 市長みずからが、その立場で開かれた市政を実感される、そんなところまで頑張ってほしいと思います。 そして次に、TMO(まちづくり会社)に関連した基本計画についてでありますが、非常に難しく大変な事項だと思います。行政主導でなく、行政と地方のバランスのとれたまちづくりという視点で考えたとき、中心市街地商業活性化基本計画を抜きには進めがたいと思いますが、策定時と比べ状況が変わっているとの認識のもと、この基本計画との整合性を確かめつつ、丸正跡という拠点施設に関しては、地元としての具体案が出ていないようでありますが、地元としての商業を中心とした事業展開に向けて、自助努力と知恵を出されることを期待するものであります。 また、行政当局におかれましても、地元の意見を十分に聞かれながら、最大の努力をもって早期に煮詰め、早く結論を出して決定する必要があると思います。そして、それが重点地域の活性化、あるいはにぎわいの再生に貢献するのであれば、行政として積極的に支援されるよう要望しておきます。 次に、自主財源確保に関しての有料広告の掲載についてでありますが、実施に向けて調査するとの回答をいただきました。このことは、民間企業自治体行政との立場の違いや性格の違いを認識した上で、企業的要因を取り入れていく積極的な姿勢を示されたものと大いに評価をさせていただきます。 そして民間企業的経営感覚を持って徹底した行財政改革を進める中において、厳しい財政状況であるという意識のあらわれの一つとして、ぜひとも知恵を出し、汗をかいて、十分な調査、検討、吟味をされまして、その結果が財源を生み出し、自主財源確保をすることができると判断されれば、実施実行に向けての体制に取り組まれたいと願うものであります。 この有料広告掲載は、自主財源確保の一方策として提言させていただきましたが、職員一人一人が、あるいはそれぞれの部署が英知をもってすればほかにも考えられることが多々あると思慮するところであります。 広報紙や窓口封筒だけでなく、マイクロバスやごみ収集車といった公用車の一部や、市民の目につきやすい市役所の封筒、ポスター、パンフレットなどを広告媒体として有料広告掲載に乗り出し、厳しい財政状況を少しでも改善しようと自主財源確保と、それに伴う税の有効活用に真剣に取り組んでいる自治体もあるということを強く指摘させていただきまして、以上で私の再質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(波田一也君) 次に、中拓哉君。--6番。 〔6番中 拓哉君登壇〕(拍手) ◆6番(中拓哉君) ただいま議長のお許しをいただきましたので、質問に入らせてもらいます。 この9月議会の質問の準備のため、いつものことですけど、結局、徹夜になってしまいます。夜中にふと表に出て、ひんやりとした空気に当たりますと、お月さんがこうこうと照っておりまして、きょうの質問で地震のこともお聞きするんですけども、地球で何があってもお月さんはきれいなんやなと、そんな哲学的なことを思いながら、「月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」というざれ歌も思いながら取り組んだわけでございます。 精いっぱい真剣にやっていきますので、御答弁の方よろしくお願い申し上げます。 まず最初に、8月25日執行の市長選挙におきまして 48.16%、戦後2番目に低いという投票率にもかかわらず、9万 3,668票という市民からの大量の支持を獲得され、文字どおり圧勝を飾られましたこと心よりお祝い申し上げます。 その後も、御多忙な日々が続き、身の休まるいとまもなかなかないものと惻隠の情禁じ得ないところでございますが、どうか上手に休暇をおとりいただいて、健康第一で職務に精励されますよう御祈念申し上げます。 さて、投票日翌日の新聞各紙の見出しは、「大橋氏“一騎討ち”制す」産経新聞、「『刷新』に期待大橋さん」毎日新聞、「大橋さん流れを変えた」朝日新聞、「大橋さん『刷新』のV」読売新聞、「超党派で『反旅田票』結集」日経新聞と、また文字の大きさも産経、読売、朝日、毎日の順で、各紙とも白抜きの字を使っておりました。 ここでお聞きします。毎日新聞の整理部で長くいらした大橋記者さんなら、ここはひとつどのような見出しをおつけになりますか。勝因をあらわす端的な表現を、大橋市長に対する私からの質問第1号の記念としてお答えいただきたいと思います。 あいにくこの8月26日から我が党の多田幹事長ともども、岡山県新見市で行われた電子投票のシンポジウムに選挙の後すぐ行ってましたので、前の助役や収入役、あるいは水道局長の辞職を知らないまま、28日に市役所に出てきて、初めて事の次第を知り、政策調整官の部屋の移動も知ったわけですが、報道によりますと、26日の当選の告知及び当選証書の授与には御令嬢のみさとさんが代理人としてお受けになった由、大変ほほ笑ましく思いました。 前の旅田氏の一連の不祥事とも関連するんですけれども、特別職の倫理の面からも大事なことですので、この際お聞きしたいんですけれども、大橋市長さん御自身が守られたいとする公人としてのプライバシーは、どの部分からでしょうか。例えを用いてお示し願いたいと思います。 と申しますのも、選挙戦を通じて、あなたに対する人格攻撃の中で、やれ過激派であるとか、やれ安田講堂占拠の折に逮捕歴がある等々、しきりにちまたの話題となっておりましたので、この際プライバシーを侵さぬ範囲内でお尋ねいたしたいと思います。 次に、初登庁の折の市長訓示についてお尋ねいたします。 9月2日10時40分から行われた市長訓示は、職員はもちろんのこと、市会議員の私も耳を澄まして聞いた一人でございます。その市長訓示の中から幾つかお尋ねしたいんですけれども、1点目、評価して、継続発展させたいとする市民や和歌山全般にとって有益なよい施策、事業とはどのようなものでしょうか。--これは先ほど佐伯先輩議員もお聞きでございますけれども、改めてお願い申し上げます。 なお、2点目として、心の狭い行動はしない勇気をお持ちのあなたが考える適材適所、能力優先の公平、公正な判断で行うとする人事の構想の中に、男女共同参画社会への実現の象徴ともなる女性の助役の登用についてお考えはございませんでしょうか、お尋ねいたします。 また、人事委員会規則により委任されている主幹補以上の選考を、今後は人事委員会のもとで選考試験を行った後で、後に任命権者である市長さんのもとでその権限を行使するなど、公正、公平をより担保する昇任試験の拡大のお考えはございませんでしょうか。 さらに、所信でもお述べになっていましたが、この人事評価の中でやめるとして班長以上の年功序列的昇進と実力、能力、人柄、努力の4点を中心に、これからは公正な評価を行うとする新しい人事制度、この中身をもう少しおっしゃっていただけますか。 一方、事務事業評価や政策評価にこれから移っていくわけですけども、そういった事業の中で評価を受けて実績を上げた職員さん、こういったことも人事制度の中で念頭に置いて評価なさりますでしょうか、そういった点をお尋ねしたいと思います。 また、この事務事業評価のこの先、政策評価、施策評価になる、あるいは事前評価になるとのお話もございましたけども、その点もこの先のお考えをお尋ねしたいと思います。 ところで、以前に私、総務委員会でも申し上げましたんですけども、歴史と伝統を誇る我が和歌山市議会にありまして、かつて土地開発公社の業務の中で、本来は発行しない土地の買いつけ証明なる書類を発行させて、あっせん収賄に問われた事件がございました。こういった事件の再発を防ぐすべとして、担当職員が公務にあらざる事務を強要されたり、あるいは本来すべき事務や契約・処分について、市民全体の奉仕者であるべき職責を上司や外部から妨害された折に、一人で悩み込むのではなく、そういうことが行われて、後から逮捕されたりとして解決されるのではなく、事前に相談に応じるようなそういう部署としての、今はやりといいますか、各部署で取り上げられておりますコンプライアンス・オフィサーというものを我が市役所にも設置すべきと考えますが、いかがでしょうか。いわば職員さんの駆け込み寺的な、シェルター的な要素を持つ部署であります。 また、市長訓示の3点目として、市民は税金を払っているお得意先とする市長のそういう姿勢には満腔の賛意を表したいと思います。聞けば世田谷区役所で嫌な経験をされたとの由、共感を持って聞かせてもらいました。どうかその感情をお忘れになることなく、市長の日々の職務に精励していただきたいと思います。 私ども議員に寄せられる相談事の多くは、こういった窓口対応の不親切に伴う苦情が多うございます。職員からすればきちんと説明しているつもりであっても、行政用語や法律用語になれてない市民からすれば、その場ではわかったつもりで帰るんですけども、後になればどうしてだめだったのか納得できないままに、私ども議員に質問やら、相談に見えるケースが非常に多うございます。職員さんにすれば、無理難題を言う市民もいるからいろいろと大変でしょうが、市長のおっしゃるお得意先との感覚で、お得意先のお話と思えば、上手な解決策も知恵が働いてくるものと思います。現に接客業のサービス業界では、日々こういった苦情をてきぱきとこなしているわけですから。 ところで、市長は市の窓口業務のことをおっしゃいましたけども、市の事務の中で窓口業務と称されるものには数多くございます。一口に窓口といっても、本当に窓があるわけではありません。いわゆるカウンターがあって、市民が手続を行うところもあれば、市民相談室のように小部屋で話を聞くところもあれば、あるいは図書館のように利用している市民が、その探している本を書架のところまで案内するという職員さんもおります。 ですから出先機関ごとの対応はまちまちだとは思いますが、せめてこういった職員さんからでも、姓名とふりがなと職名を書いた大きな名札を、まずつけていくようにしていただいたらと提案しますが、いかがでございましょうか。 市長訓示の4点目でございますけども、市長自身も進んでいると評価しておりました情報公開、これのさらに透明度を高めるとする、その心意気に大なる左袒を申し上げるものでございます。「行政の隠し事を許さない」とは、私の公約の最優先課題でもありますので。 政策の決定過程までお示しになるとの御発言ございましたけども、これは画期的なことでありまして、全国の自治体はもとより、世界的にも注目されるものと思いますが、よもや市長の発言に食言はなさらないでしょうね、確認したいと思います。 例えば、政策調整会議でのやりとり、あるいは予算編成における主計員と担当者のやりとり、部長査定、市長査定等の折衝の経緯も当然含まれますよね。あるいは、行政評価での議論なども公文書として記録されておきますよね。さらには、外部団体との交渉の経過もその都度、市長には報告あろうかと思いますが、個人の情報にわたる部分は別としまして、開示していただけるということですね。 あるいは和歌山市には各種審議会等附属機関、類似機関が約70ございまして、それを構成する構成員が 1,800人ほどございますが、こういったところの議論も原則公開ということが担保されていきますよね。 また、旅田前市長の折に随分議論したんですけども、市長の公務の日程等も、当然公文書として公開していただけますね。前の市長のときは、市長日程等の公文書は不存在--存在しないんだと言い張り、あくまでも秘書室の職員の個人的なメモと判断されて、公開していただけなかった経緯がございますもんですから。さらに、部長さんや特別職のスケジュールも今は庁内LANで管理してると思いますけども、そういったことも公開対象として判断してよろしいですね。改めて確認いたします。 さて「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」とは、イギリスの歴史学者アクトン卿の箴言でありますが、私が秘書として師事した元代議士坂井弘一氏から教わった垂訓であります。また、「真実は最大の弁解なり」との指針も我が頂門の一針として、日々、拳拳服膺しているところでございます。 大橋市長が、厳に慎むと述べた独断専行や権力者の陥る独善を防ぐ手だては、果たして市長が言うように市職員からの諫言のみでよしとできるものでしょうか。 幸い我が紀州には「帯刀が痣」との故事もございます。切腹覚悟の封建時代の家臣からの忠言には、ほかに比類なき迫力もございましょうが、現代にあっては左遷や解雇を覚悟の直言の力は、市長のような権力者からすれば鴻毛のごときもの、いわば蚊に刺された程度のものでしかありません。 しからば、こういった成熟せる民主主義社会にあって、独善を廃し、独断専行を阻止し得るすべは何か。それは、主権者たる市民にゆだねることだと思います。究極の決断は選挙でしょうが、そこに至る次善の策として住民投票という制度がございます。地方自治法では、議会からの不信任決議が規定されておりますが、それに対抗して議会の解散権が首長、市長には担保されております。また、地方自治法第81条では首長の解職、リコール請求も規定されているわけですけども、要件は有権者の3分の1といって、とてつもなく高いハードルとなって、この制度を遮っております。 そこで、こうした法律の谷間を埋める役目が市民投票条例なのであります。確かに憲法上、予算の議決や条例の制定の権限は、私どものこの議会にありますし、予算の編成や提案権は市長、首長にございますが、議会にもその予算を修正する、あるいは条例を修正、あるいは条例を独自に出すという権限が付与されております。 その一方で、住民にも条例等の直接請求の権利が、地方税の賦課徴収を除く部分、これは当然、住民が好き勝手に要求できませんけども、そういった賦課徴収等を除く部分の範囲内で、直接請求権が付与されております。これは有権者の50分の1の署名と、先ほどのリコール要件に比すれば緩やかに規定されております。 そこで、まさしく公立和歌山創造大学の是非が、この和歌山市議会では否決されながらも、首長が推し進めようとした前回のような独断専行、独善と推察される場合に、任期を残して選挙に踏み切るような混乱を回避し、かつ主権者である市民の判断を仰ぐとしたときには、市民投票による賛否を参考にして、議会や首長が決定を下すとする、諮問型の市民投票制度を恒常的に設ける必要性が迫られているものと考えます。 既に静岡県高浜市ではこの条例が制定され、その資格も今までの有権者であった20歳以上の国民ではなく、18歳以上の住民へと緩和されております。本和歌山市におきましても早急に整えるべきと考えますが、いかがでございましょうか。 自分のことは自分で決め、みんなのことはみんなで決め、地方のことはその地域の住民で決めるとすることが地方自治の本旨であります。民主主義の根本原理であります。 私がかつて学生のころ、18世紀の啓蒙思想家ジャン・ジャック・ルソーの「社会契約論」を政治思想史のゼミ論のテーマとして学んだ折、その中に「イギリス人が自由だと思っているが、彼らが自由なのは選挙のときだけであり、政治家を選び終えるや否や、イギリス人民は奴隷と化す」と述べ、選挙に巣くう危うき本質を喝破し、主権の譲り渡りし得ないことと、「政治家はどこまでも主権者たる人民に奉仕すべき存在であり、人民の使用人なのだから、人民から与えられた権限を越えて制定しようとする法令は、人民に批准されず、人民は拒否の権限のもとに一般意思を実現する」とルソーは述べ、主権者たる人民のコントロール、あるいはチェックのもとに政治が行われ、その限りにおいて権力の行使が正当化されるということを私は学んでまいりました。断固として市民投票条例の必要なることを声の限りこの場で訴えるものでございます。 次に、大橋市長のさきの所信の中から何点かお伺いしたいと思います。 まず、5つの勇気のくだりは、ある種感銘を覚えつつ拝聴いたしました。さすがジャーナリストとして長年培った方だけのことはあるものだと、畏敬の念さえ覚える次第であります。 しかし、5つの項目に分けてお述べになった重要施策の冒頭で、実はずっこけてしまいました。 第1に挙げた「小中学校のパワーアップ」のところで、「私たちの子弟は必ず小中学校に入学する義務があり」云々とのくだりでございます。憲法第26条第2項には「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。」とあり、教育基本法第4条(義務教育)の項目、第1項には「国民は、その保護する子女に、9年の普通教育を受けさせる義務を負う。」とあるがごとく、義務があるのは保護する保護者であって、保護される側の子女子弟には義務はございません。小中通じて9年間の義務教育を受けさせる義務が、これら子弟子女を保護する保護者に課せられているのです。 私たちの子弟子女は、その能力に応じて等しく教育を受ける権利を有しますし、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位、または門地によって、教育上差別されないし、地方公共団体は修学困難な者に対して、修学の方法を講じなければならないとするのが憲法や教育基本法の規定であります。 市長がお述べになった「私たちの子弟は、必ず小中学校に入学する義務があり」とする法令上の根拠があればお示しいただきたいと思います。 また、中高一貫教育の導入も検討するとありますが、私が秘書として仕えた西代議士は「高校入試は、もういらない」とのタイトルでCD-ROMも備えた著作を世に問い、先般も龍神村における中高一貫教育の模様を視察し、和歌山新報にその模様を寄稿しておりました。 西代議士からは、つぶさにその利点をお聞きしたところでございますが、市立高校の商業専科の市和商との一貫教育、もしお考えとすれば、どのようなものなんでしょうか。 本市には市立商業高校は持っていますものの、この市和商を念頭に、この先も普通科を設置する前提での御発言なのでしょうか。真意のほどをお聞かせください。 この市和商は、今年度、学科の編成を終えたところでございますが、市長が述べるカリキュラムの充実とはどのようなことでしょうか。 また、この折お述べになってます人権尊重教育、国際化、情報化に対応できる教育、障害児教育についても触れておられますが、具体的にお示しいただきたいと思います。 なお、2年前の9月議会の折、ここで私質問いたしましたが、市和商におけるインターンシップの進捗事業についてもお聞かせください。 続いて、元気まちおこしの中で、世界に開かれた交流都市、国内外から人の集まる交流都市ともお述べです。国際姉妹都市親善協会の理事の末席を汚す一人として、市長の熱意に意を強くした次第でありますが、これら施策の中身についてもお示し願いたいと思います。 また、選挙の争点でもありました旧丸正百貨店跡の活用策のところで、公有化はしないと言いつつ、年内をめどによい案をつくるとおっしゃってます。市民や議会の意見を聞くともおっしゃってます。何か正式な機関を設けて検討を進めるんでしょうか。市民の関心も高いだけに丁寧にお答え願いたいと思います。 また、まちおこしの関連で、平成13年2月議会の折、私が質問しました地域通貨について研究するとの当時の答弁でしたが、その後も全国各地でも盛り上がってきております。本市のその後の取り組みと、新市長のお考えをお聞かせください。 また、石泉閣の見直しについて、契約上、予算を議会が否決したり、あるいは減額した場合は、たしか契約条項で解約、解除の留保権がありましたけれども、そうでなく市の意思として予算計上しないとしたときの予想される問題点をお示しください。 その折、国有地である国との契約も当然解消することになるわけですが、更新手続をしないことによって自動的に終えるのでしょうか。あるいはとりあえず更新手続しながら中途解約となるのでしょうか。また、その後、市が国と土地の契約を解除した後、石泉閣は国有地の中に取り残された形で、進入路のない建物になるものと理解してよろしいのでしょうか、お教えください。 引き続きまして、都市基盤の整備について公共下水道に関して、市長は「転換が必要であるとする今までの方針」とおっしゃってます。この今までの方針とはどのようなものを指すのか、この際お示しください。 次に、和歌山市長期総合計画について、基本計画がこの平成14年度で終了し、新たな5カ年計画をただいま策定中とのことですが、大橋新市長のもとで推進される長期基本計画の各論に優先順位をつけて事業を推進してはいかがでしょうか。その熱意がありますでしょうかお答えください。 続いて、やさしさと安らぎのある市政の実現についてお伺いします。  地域コミュニティーの土壌を生かした保健・医療・福祉サービスが一体的に結びつく施策、非常にいい言葉だなと思って私見ておりました。このように保健・医療・福祉サービスが一体的に結びつく施策とは何を指しておりますか。 また、バリアフリーとも関連しますが、さきの国会で成立しました身体障害者補助犬法--補助犬、介助犬等のことですけども、この補助犬法の施行を10月という目前に控え、公共施設への受け入れが義務化されております。その対応にぬかりはございませんか、確認を求めます。 さらに、この9月20日から26日は動物愛護週間の期間ですので、一言触れさせていただきたいと思います。 Voice of the voiceless--声なきものたちの声--VOVとしてそれこそ無名の市民が寄り集まって、物言わぬ動物たちの声を聞き、できることから始めようとボランティア活動に取り組み始めて以来、この2年半の期間に、保健所で殺される処分を待つばかりの子犬 100匹、子猫20匹の里親のお世話をすることができ、その間、保健所の獣医さんの方のお力添えもいただきながら、しつけ教室も開催してまいりました。 また、海都WAKAYAMA21事業にも参画させてもらい、子犬・子猫の譲渡会も開催することができました。こういったことをNHK、テレビ和歌山等でも放映されましたし、和歌山放送や新聞等にも幾度となく報道していただけました。 さらには、この10月中ごろには、ここ市役所の1階ロビーをお借りしまして、殺される処分を待つ犬・猫を撮った「動物たちのレクイエム」という写真展が催されます。心ない飼い主を一人でも減らし、動物たちの尊厳を守ろうと地道な活動を続けております。 2年前のこの9月議会でも質問しましたが、改めてお尋ねします。動物愛護法の成立を受けて、千葉県浦安市では 2,500平米のドッグラン公園を公園緑地課の担当のもとで整備しておりますが、本市においても取り組まれる御用意がありますでしょうか、お尋ねいたします。 また、関連して、譲渡会でお世話になってきましたけれども、海都WAKAYAMA21事業の今後の見直しはどうでしょうか。 さらには、学校で飼育されている動物福祉の現状についてお尋ねします。 週5日制になり、飼育動物の世話がおろそかになったり、あるいは動物飼育に関する知識不足から間違った飼い方をしていたり、病気をそのまま放置していたり、そういったことの心配はございませんか。獣医さんのアドバイスを受ける仕組みを考えていただけないものでしょうか。 次に、シニア世代の社会参加の項目の中で、市長は「元気なシニア」との表現をお使いです。今、和歌山市では「アクティブシニア」という事業も既に行われておりますから、こういった「元気なシニア」「アクティブシニア」、この表現の違いについて何か意味合いがあればお教えください。 続きまして、仲間意識の育成ということにも関連してきますけども、防災対策の強化についてお尋ねいたします。 東南海・南海地震対策関連の特別措置法に関して、今から市民、企業、行政が一体となった防災対策に直ちに取り組むと力強くお述べになっておられました。まさしく我が意を得たりの感深め、心丈夫の限りでございます。 一方、県が進めようとしている防災拠点施策と本和歌山市が取り組み始めているいろんな防災対策、こういったことのリンクについての取り組み状況について御説明いただけますか。 一方、自主防災組織や消防団等既存の組織との連携、さらには市長もお触れでございましたけれども、企業の持つ独自組織、あるいは自治会を初めとする地縁団体など、個々ばらばらな組織を有機的に結びつけるには、平素からの交流が欠かせないと思います。かといって結社の自由や、集会の自由に立ち入って侵すこともできない中で、市長の掲げる仲間意識の醸成がうまく機能すれば、いわゆる個人個人の内面からほとばしるエンパワーメントを呼び覚ますことにつながるものと期待しつつ、こういったことの方途をお尋ねいたします。 前市長が情熱を注いだ花いっぱい事業についてもお尋ねします。 市民の中にようやく浸透しつつありますが、その象徴的建物である花・花館については、さきの議会で設置条例が否決となり、いまだに法的には違法なままで存在しております。この建物花・花館の今後はどうなさるおつもりでしょうか。 次に、この議場で、これも何度かお尋ねしてきましたペイオフについてお伺いします。 来年4月のペイオフ全面解禁を控え、国の金融審議会が先ごろ無利子の普通預金等、決済用預金に限って全額保護するとの方針を出しましたが、この決済用預金については、具体的には個々の金融機関にゆだねられているようですし、金利ゼロ預金を新設するためのシステムの変更やら、新たな投資、新たな事務手続の負担が大きいなど、さまざまな問題が指摘されております。市の公金の安全性は、この決済用預金の仕組みで解決のめどがついたのでしょうか。以前は、庁内組織のペイオフ連絡会で検討しているとしたさきの答弁から、今回の事態はどのように判断したらよろしいものかお教えください。 最後に、これもたびたびお尋ねしてきたことでございますが、去年のIT講習で非常にたくさんのパソコンが、各コミセンに配備されております。しかし、残念ながらこの活用策については、今年度もちょこちょこっとIT、パソコン講習があっただけで、ほとんどはせっかく買ったこの大量のパソコンは倉庫に眠ったままでございます。倉庫に眠らせておくのは、どうももったいないように思えてなりませんので、その活用策についてお尋ねしまして、以上、私の第1問といたします。 ありがとうございました。(拍手) ○議長(波田一也君) 大橋市長。 〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) 6番中議員の御質問にお答えいたします。 所信表明を非常に熟読していただきまして、大変多岐にわたる御質問をいただき、本当にありがとうございます。 最初に、おわびしておきますが、義務教育については、まことに御指摘のとおりでございまして、先日、姫田議員に、憲法は45年つき合っていると大口をたたいたのに、まことに恥ずかしい次第でございます。おわびします。 選挙の勝因をあらわす端的な表現として、市長ならどんな見出しをつけるのかという御質問でございました。 これも余計なことですけど、見出しというのは大体10文字以内におさめないと字も小さくなりますし、インパクトがないということで、10文字以内に何とかおさめようと皆さん苦労するわけなんですが、投票日の各新聞の見出しは、いろんな表現をしておられたわけですが、私の感じは読売新聞の見出し、「大橋さん『刷新』のV」とか、それから日経新聞の「超党派で『反旅田票』結集」という感じに近いような気がいたしました。私が記者でありましたら「旅田市政継続にノー」とか、もう少しやわらかく「旅田市政もうイヤ」といった表現がふさわしいかと思っております。 公人としてのプライバシーについて、どの部分からと考えているかという御質問でございます。 プライバシーにつきましては、公人、私人を問わず、基本的人権の中でも尊重されるべき重要なものでございます。しかしながら、市長に就任させていただいたときから公益性を考えますと、プライバシーがある程度制限されることは、公人の宿命として覚悟はしております。しかし、家庭の中での家族との団らんのひとときを過ごしているときなどは、やっぱりプライバシーを守っていただきたいと思っておりますし、また時には一人になって、そっとしてほしい時間を持ちたいとも願っております。 なお、選挙中の怪文書とかインターネット上で、安田講堂で逮捕歴云々とか書かれたことにつきましては、これは全く事実無根でございます。過激派であったかどうかについては、見方にもいろいろあるかと思いますが、私はもともと穏やかな性格でございまして、決して過激派であったとは思っておりません。 前市政について評価して継続、発展させたいという市民や和歌山市全般にとっての有益なよい施策、事業とはどんなものかという質問でございますが、先ほど佐伯議員の御質問にお答え申し上げましたように、前市長が行ってこられた施策すべてを否定しているわけではございません。特に福祉や人権行政については評価すべき点も多々あると考えております。 私は、市民の暮らしを向上させるための施策や、将来の和歌山市の発展につながる施策につきましては、有益なよい施策、事業だというふうに考えております。 したがいまして、前市長が取り組んでこられた施策について、今後、十分検討した上で取捨選択をし、継続発展すべきものは私なりの方法で取り組んでまいる所存でございますので、御理解をお願いしたいと思います。 人事について御質問ございました。 私の人事に関する基本的なスタンスは、これも所信表明で申し上げましたように、年功序列はやめるべきであり、その人の実力と能力、さらには人柄と努力の4点を中心に公平、公正であるべきだと考えております。 さきの臨時議会で御承認いただきました助役、収入役も、この基本的スタンスに基づき選任いたしたものでございまして、男性か女性かということではなく、人物本位、能力本位で登用してまいりたいと考えております。 昇任試験の拡大でございますが、現在、主査以下の職の昇任につきましては、人事委員会で論文や面接等の選考試験により実施しております。また、主幹補以上の職への昇任につきましては、人事委員会規則により任命権者に権限が委任されており、能力や成果、あるいは年齢や採用年度等を考慮し、昇任させてまいりました。 私の人事に対する基本的スタンスは実力と能力、人柄と努力の4点を中心に、公平、公正な評価を行うことと考えてございます。試験に頼るということになりますと、例えば、義務教育について、教育を受ける義務と答えますと、これでバツで落ちるわけでございまして、こういうことも考えなければいけないと思いまして、試験による能力の実証にのみ頼ることなく、客観的な評価で昇任できる方法について、人事委員会とも協議しながら模索してまいりたいと考えております。 新しい人事制度とは、それから事務事業評価や政策施策評価で実績を上げた職員についてどうするのかという御質問につきましてですが、現行の人事制度におきましては、年齢や採用年次を重視した硬直的な昇進、配置等が行われて、職員のやる気を阻害する一因となっているとの批判も聞いております。 したがいまして、新しい人事制度は、職員の能力や成果を適切に評価することを基本に、人柄や努力といった人間性も重視した公平、公正な制度の構築と運用に努めてまいりたいと考えております。 また、制度の具体的内容につきましては、現在、国が議論しております公務員制度の抜本的改革と、それに伴う行政職に関する新人事制度の提案内容を参考に、職員や職員組合と議論を深めながら取り組んでまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、職員が市民の期待にこたえ、効率的で質の高い行政サービスを提供していくためには、人事制度の改革は不可欠であると認識しております。 次に、事務事業評価や政策施策評価で実績を上げた職員については、その実績を踏まえて総合的に当該職員を評価してまいりたいと考えております。 コンプライアンス・オフィサーについての御質問でございますが、コンプライアンスシステムの主な目的は、職員の法令、社会規範、あるいは倫理の遵守と外部からの不当な要求等を防止することにあると認識しております。 元来、地方公共団体の職員は、地方公務員法第32条により法令、条例等の遵守が義務づけられており、また本市においては、平成13年4月に職員倫理規程を制定し、全職員に周知徹底しているところでございます。 さらに、外部からの不当な要求等につきましても、平成13年7月に不当要求行為等防止対策委員会を設立し、悪質な場合は、警察当局の円滑な協力も得られる体制を構築しております。 以上のことからコンプライアンス・オフィサーについては、現行の組織、体制で対応できると考えてございますので、御理解をお願いいたします。 名札の見直しについてでございますが、現行の職員の名札につきましては、所属と氏名を表記し、名刺の4分の1程度の大きさとなっております。 議員御指摘のとおり、現行の名札につきましては、市民から見にくいとの御指摘もございます。結果的に市民サービスの低下につながっていることと危惧していたところでございます。今後、素材、大きさ、表示内容、さらに機能性等--表示内容というのは例えば写真を入れるとか入れないとかそういうことですけども--考慮しながら、市民に見やすい名札の見直しに向けて検討してまいりたいと考えております。 情報公開についての御質問が幾つかございました。 さきの所信でも述べましたように、私の知り得たことを可能な限り情報公開し、政策決定過程が透明で、公正な行政運営を推進することにより、市民と行政の信頼関係を築いてまいりたいと考えております。 御質問の中で、例として挙げられました政策決定のための会議や、折衝経過等につきましては、公文書として原則公開していく所存でございますが、個人情報のほか、意思決定過程情報や、事務事業執行情報などは公開できない場合がございますので、御理解いただきたいと存じます。 次に、市長や特別職の公務の日程につきましては、個人との面談など公開に適さない部分を除いて公開していきたいと考えております。 それから、各種審議会等の会議の公開につきましては、情報公開を徹底していく上で、また和歌山市情報公開条例の本旨から判断いたしましても、原則として公開するべきものと理解しております。 しかし、案件によりましては、公開すべきでないものもございますし、委員の判断にゆだねなければならないケースも生じてまいります。どのような場合に公開しないか、その場合、審議経過について情報をどのように公開するかを含め、今後検討し、整備してまいりたいと考えております。 独断専行を排するために、和歌山市においても住民投票条例を早急に整えるべきではないかという御意見でございますが、私は市政の重要案件について、その施策の是非をめぐって意見が二分された場合などに、住民投票によって市民の意思を聞くことは、地方自治の本旨や、地方自治法の精神にも合致していると考えております。 そこで御提案の住民投票条例でございますが、議会制民主主義との兼ね合い、発議権についてどのように定めるのか。例えば、ある地域に不利益になることを他の地域住民が押しつけるようなことにならないようにするといった、乱用防止の歯どめをどうするのかといった問題が多々ございます。 したがいまして、当面は検討課題といたしまして、他都市の例や問題点などを含めて十分研究していきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 世界に開かれた交流都市の具体策はという御質問がございました。 都市のにぎわいと活力は、多様な国や地域からさまざまな目的を持った人が集まり、そこで情報が交換され、文化、経済活動が展開されることよって活発化し、都市の魅力も増していくことになります。 そのためには、所信でも申し上げましたように、気候や自然環境面、大阪都市圏や関西国際空港との位置、日常生活上のインフラや文化施設等の集積など、和歌山市が持つ特性を生かした個性あるまちづくりを進めていく必要がございます。 私は、和歌山市の持つ最大の特性である海を生かした交流機能を高めていくことや、観光、環境、ITなどの21世紀型産業を集積していくこと、さらには市民が主体的に交流活動を行えるような環境づくりを進めていくことが必要であると考えておりますが、具体策につきましては、市民や議員の皆様の御意見をお聞きしながら検討してまいる所存でございます。 丸正についての御質問でございますが、旧丸正跡地につきましては、先ほどもお答えいたしましたように、年内をめどに商業施設を軸とした活用策についての結論を出してまいりたいと考えてございます。 御質問のように、何か正式な機関を設けるつもりがあるかという御質問でございましたが、正式な機関を設ける予定はございませんが、市民や関係者の方々の御意見をできる限りお聞きした上で、あらゆる方法を探りながら方向づけを行ってまいりたいと考えております。 石泉閣についての御質問ですが、石泉閣を閉館した場合に予想される問題でございますが、建物賃貸借契約の解除ということで、場合によっては賠償や原状回復請求が提起されることも予想され、これらを解決すべく早急に検討してまいりたいと考えております。 また、国有地である用地の部分、庭のところなんかはそういうふうな格好でございますけど、建物の下もそうなんですけども、国と直接契約しているのは庭の部分ということになりますが、国との契約期間は1年となっておりますので、したがって翌年度の更新手続をしないことで、自動的に契約の終了となります。 進入路につきましては、道路からの階段部分につきましては、建物所有者が直接国から借りておりますので、進入路は確保されております。 下水道の今までの方針というのは、どういうものかということの御質問でございましたが、本市の下水道のこれまでの整備方針としては、紀の川流域別下水道整備総合計画及び和歌山県全域汚水適正処理構想並びに和歌山市生活排水対策推進計画に示されております。 基本的には、公共下水道は都市計画法の都市施設としての位置づけから市街化区域内を整備することとし、市街化調整区域内の農用地区域では農業集落排水事業で、漁業集落は漁業集落排水事業で、またこれ以外の区域で一定のまとまりのある集落はコミュニティプラントで、点在する家屋等は個別処理、合併処理浄化槽としての位置づけがなされております。 現状は、公共下水道については 6,087ヘクタールを全体計画区域として、このうち 3,120ヘクタールの事業認可を得て事業を進めているところでございます。 農業集落排水事業は3カ所で、漁業集落排水事業は2カ所で実施いたしております。また、公共下水道認可区域及び農業、漁業集落排水事業の実施区域以外については、合併処理浄化槽設置整備事業を実施いたしてございます。 長期総合計画の各論に優先順位をつけて事業を進捗する熱意はあるかという御質問でございます。 平成15年度からスタートいたします第2次基本計画につきましては、本年4月16日に庁内組織である和歌山市長期総合計画策定本部を設置し、現在、全庁体制で計画素案の作成に取り組んでいるところでございます。 なお、今後のスケジュールでございますが、作成された素案につきましては、和歌山市長期総合計画審議会に諮問し、その答申をいただいた上で、年度内に市として計画決定をすることとしております。 そこで議員の御質問でございますが、これまで本市が実施してまいりました施策の一部には、長期総合計画に位置づけされていない施策もあったと聞いております。 私は、長期総合計画は、和歌山市の行政運営の基本であり、まちづくりの基本的な方向を示す重要な計画であると認識しております。したがいまして、本市が取り組むべき施策は長期総合計画に位置づけることが必要でありますので、現在、策定中の基本計画には、私がこれから取り組むべき施策を盛り込んでまいる所存でございます。基本計画の中では、重点的・優先的に取り組む施策をリーディングプランとして位置づけてまいる所存でございます。 保健・医療・福祉サービスの一体的結びつきとはどういうことかという御質問でございます。 市民一人一人がみずからのライフステージに応じた各種保健・医療・福祉サービスを最も身近なところで受益できるように、各事業の推進に努めております。 さらに、和歌山市地域保健医療計画、高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画、わかやまし障害者計画等の見直しをいたしまして、和歌山市の実情に沿った施策の展開を図り、保健・医療・福祉の連携を進めてまいります。 地域通貨について御質問ございました。お答えさせていただきます。 地域コミニュティーの再生、地域の活性化を目指す上で、地域通貨は有効な手段の一つであると考えております。本市と和歌山市商店街連合会が、今年度の重点研究課題の一つとして掲げ、本年6月、地域通貨についての研修を実施いたしました。今後も、さらに研修を深めていく予定になっております。 なお、和歌山市商店街連合会に所属する単位商店街においても、地元経済研究機関や大学、福祉関係団体等とともに、地域通貨の導入について研究を進めているところでございます。和歌山市といたしましては、地域の商業活性化のため、導入の可能性について今後さらに研究を進めてまいりたいと考えております。 海都WAKAYAMA21観光プロモーション事業の今後の方針についてでございますが、これまでの実績について十分精査を行い、大幅に見直してまいりたいと考えております。 「元気なシニア」と「アクティブシニア」の違いはという御質問でございます。 私は、前市長と違いまして余り横文字を使うのを好まないものでということもございますが、それはさておきまして、高齢社会において高齢者が寝込まないで元気でいるかどうかは、結果的に町の活性化に大きく影響してくると考えております。いつまでも元気で生きがいを持って行動したいと人は思っております。 私は、それが実現できるような環境を整えることが、高齢者が社会へ参加する第一歩であり、そのための対策を今後検討する必要があると考えております。 元気であれば、例えば、学校でふるさとの歴史や伝統を教えることなど、自分の長年の経験やノウハウを若い世代に伝えていく機会の創出も生きてくるのではないかと思っております。 一方、アクティブシニアにつきましては、そのターゲットが特に活動的な中高齢層であり、例えば、シニアネットによる仲間づくりや、地域密着型の企業おこしなど、福祉施策を超えた枠組みで対応している部分があると考えております。その意味で、元気なシニアとアクティブシニアの相違でございますが、健康と生きがいを持って行動するという基本部分については、大きな違いはないと思っております。 いずれにいたしましても、現在、本市では「アクティブシニアのまちづくり推進プラン」の策定を平成14年度、15年度の2カ年事業としてスタートしておりますので、担当部門には関係部門と連携しながら私の考えも取り入れ、具体的な計画を策定するよう指示してまいりたいと考えております。 花・花館の今後の展開につきましてですが、当初、体験学習施設としての活用を考えていたようでございますが、花いっぱい運動の見直しによりまして、公園施設として有効な活用を図るべく、ただいま最終的な協議を行っているところでございます。 その他の部分につきましては、部長よりお答えさせていただきます。 ○議長(波田一也君) 上西福祉保健部長。 〔福祉保健部長上西 勇君登壇〕 ◎福祉保健部長(上西勇君) 6番中議員の御質問にお答えいたします。 身体障害者補助犬法の施行に当たり、公共施設への受け入れが義務化されるが、その対応にぬかりはないかという御質問でございます。 平成14年5月29日、身体障害者補助犬法及び身体障害者補助犬の育成及びこれを使用する身体障害者の施設等の利用の円滑化のための障害者基本法の一部を改正する法律が公布されました。平成14年10月1日から障害者が身体障害者補助犬である盲導犬、介助犬、聴導犬を同伴して、国や地方公共団体等によって管理する施設を利用する場合は、これを拒んではならないという規定があることから、市の公共施設を管理する関係部署に通知することによりまして、周知を図っているところでございます。 次に、ドッグラン公園の取り組みについての御質問でございます。 近年、犬を初めとする動物と人が共生できるよう正しい飼い方の啓発、犬・猫の里親探しなど事業を推し進めるため、動物愛護に携わる方々の御協力のもと事業を推進しているところでございます。 ドッグラン公園につきましては、一昨年から取り組んでいる動物愛護センター等の総合的な計画の中で、これを検討してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。
    ○議長(波田一也君) 池田出納室長。 〔出納室長池田清生君登壇〕 ◎出納室長(池田清生君) 6番中議員の御質問にお答えします。 ペイオフ全面解禁による決済用預金の金利ゼロ預金を新設されることに伴う市の公金安全の確保についての御質問でございます。 国の方針が今の制度のまま順延するのか、また金利ゼロ預金を新設するのか、今後とも国の動向を見守っていきたいと考えてございます。決済用預金に金利ゼロ預金が新設されれば、公金別段預金などの公金を金利ゼロ預金に移すことで、公金の安全性については図られるものと思われます。 どちらにしましても、国の方針が決定次第、ペイオフ対策連絡会で検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたく存じます。 以上でございます。 ○議長(波田一也君) 山口教育長。 〔教育長山口喜一郎君登壇〕 ◎教育長(山口喜一郎君) 6番中議員の御質問にお答えいたします。 7点ほどございますが、まず学校における人権尊重教育の具体策についてでございますが、これまでも子供たちに人権尊重の精神を涵養していくため、資料集の作成や教職員の研修等さまざまな取り組みをしてきております。今後、さらにいじめや暴力を許さない等の規範意識を高める指導を徹底していきたいと考えております。具体的にはボランティア活動や自然体験の重視、高齢者や障害者等との交流、保護者、地域との連携の強化などに一層取り組んでまいります。 次に、国際理解教育についてでございますが、本市の小中学校においては、姉妹都市・友好都市等との交流や、外国文化に触れる機会を持つなどの取り組みを行っております。今後、留学生や地域の外国人との方々との交流を一層活発にすることや、英会話などコミュニケーション能力を高める教育を充実させてまいります。 情報教育におきましては、さらに機器や設備の充実に努めるとともに、それを有効活用していけるよう教職員の研修に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、障害児教育の具体策についてでございますが、特別な支援が必要な子供がふえてきており、その対策が急務となっております。現在、和歌山市独自で介助員5人を各学校に配置しておりますが、一層充実させていく必要があると考えております。 次に、市立和歌山商業高校のカリキュラムの充実についてでございますが、平成14年度入学生から、総合ビジネス科、デザイン科の2学科に改編し、生徒の関心やニーズにこたえられるよう豊富な選択科目を開設しております。また、定時制におきましては、3年間で卒業できる三修制を来年度から実施する予定で準備を進めております。 今後も時代の変化と生徒・保護者の意向を十分酌み取り、長期的には中高一貫教育も視野に入れて、市立和歌山商業高校のあり方を研究してまいります。 次に、インターンシップについてでございますが、現在、市和商デパートや保育所体験を行っております。今後、生徒が直接事業主と交渉し、就業体験する方法を模索しているところでございます。 次に、動物福祉についてでございますが、各学校において小鳥等各種の小動物の飼育をしております。飼育活動が生かされるためにも、専門的知識を持っておられる地域の方々の協力を得て取り組んでまいります。 最後に、IT講習についてでございますが、本年度も各コミュニティセンター及び中央公民館等で実施しております。来年度もIT講習を実施する方向で検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(波田一也君) 相坂消防局長。 〔消防局長相坂 勲君登壇〕 ◎消防局長(相坂勲君) 6番中議員の御質問にお答えいたします。 県が進める防災拠点施設と本市の取り組み状況についての御質問でございますが、県では各部局・機関が持つ防災情報を一元管理し、災害時の情報収集、情報処理に総合的に対応でき、また災害対策本部機能をあわせ持った防災センターの整備を計画しております。現在、整備場所につきましては、県庁周辺とのことで検討中であり、平成14年度に整備場所を確定し、平成19年の完成をめどに作業を進めていると聞き及んでございます。 一方、本市の消防庁舎につきましては、平成16年度に完成する予定であり、現在、県が進めております各種防災情報ネットワークシステムの受信体制の準備を図り、災害対策と予防体制の充実強化に努めてまいりたいと考えてございます。 次に、消防団は地域でどのようにかかわっていくのかという御質問であったかと思いますが、消防団は地域に密着した防火防災活動にて非常に重要な役割を果たしているところでございます。しかし近年、各地域の各種行事にもいろいろと参加している実情もございます。したがいまして、消防団の地域活動の役割機能につきましては、地域と住民のニーズも踏まえながら、時代に即した消防団のあり方について、消防団と今後検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(波田一也君) しばらく休憩します。          午前11時39分休憩   -------------          午後1時11分再開 ○副議長(浅井武彦君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2の議事を継続し、中拓哉君の質問を許します。--6番。 〔6番中 拓哉君登壇〕(拍手) ◆6番(中拓哉君) 午前中に引き続き、第2問をやらせてもらいます。 市長さんから所信表明、熟読しているという過賞のお言葉をちょうだいしました。 前任の旅田さんの折もそうだったんですけども、常に言葉の世界に生きる者として、言葉を常に追っかけながら、時には旅田さんのときも行動を追っかけながら、そういう意味では、これから大橋市長の追っかけになるかもわかりませんけどもよろしくお願い申し上げます。 それで、その見出しの件で、やはり記者さんだけあって鋭い感覚だなと、旅田市政の継続ノーあるいはもういやと。あるいは僕から言わせたら、もうごめんという表現もあるのかもわかりません。 そういったことを踏まえながら第2問にいかせてもらいたいと思います。 市長が特に力を入れていらっしゃいました人事制度の件につきましては、実力、能力、人柄、努力、それを公正・公平に、全くそのとおりだと思います。今回の助役やら収入役の人事等も注目の中で、そういうことを基準になさったということで、人事の難しさはいろいろあろうかと思いますけども、大橋市長がそういうことを続けていってくだされば、職員さんにも頑張ったら評価してくれるんだなと、こういうことで本来の市民に仕える市役所の機能が発展していくものと信じております。 また、新しい人事制度についても人事委員会と協議をしながら模索するとの答弁でございました。あるいは一方、国の方も国家公務員の抜本改革を求めて、今、研究中で、それも参考になさるとのことでございました。どうぞ市民から見てもふさわしい人事だなと、こういう形で進まれることをこいねがいます。 コンプライアンス・オフィサーにつきましては、非常に難しいと申しましょうか、そもそも公務員たるもの法令遵守が当たり前なもんですから、あのような御答弁になるかもわかりませんけども、戦後日本を支えてきた、今、大企業の信頼が崩れております。東京電力しかり、日ハム、雪印しかり。雪印なんかは、それで会社をつぶさんならんほどの食品業界のミスでございました。東京電力の不祥事におきましても、ばれたのはやっぱり外人、アメリカ人からでございました。 そのようにやっぱり民主主義を支える上で、日本的に申しますとどうしても内部告発というのはチクリとか、そういう形で後ろ向きに見られますけども、東京電力の例でもそうなんですけども、そういうミスを見逃すことがやがては大きな事故につながるし、あるいは民主主義の根幹である信頼が揺らいでしまうわけですから、和歌山市役所の職員さんにおかれましても、どうか市民に仕えるという意味におきまして、日常の業務に頑張ってもらいたいと思います。 今、指導監さんを置いていただいております。これもいろんな面で機能を発揮してくださっている由仄聞しております。ただ、言葉からしても、何や指導して、見張ってというふうな感じになりますし、まさか憲兵さんではないんですから、そういう先ほど申し上げたようないろいろ悩んでいるときの駆け込み寺といいますか、シェルターと申しましょうか、相談に乗ってくれるようなそんな部署でありたいなと、このように思っております。 このコンプライアンスにつきましては、法令遵守ということで各企業が取り入れているわけですけども、ひとつ広島総合銀行さんの例を紹介したいと思います。 全員に名刺サイズの指針のような、倫理規定のようなものを書いているそうです。その言葉を和歌山市版に直しますと、職員さんがそのカードを見ながら、今やっている仕事のそのことは市の方針や目標に合ってますか。今やろうとしているそのことは市民の期待にこたえるものでしょうか。今やっているその仕事のことは市民や地域から評価されることでしょうか。そのことはあなたの家族からも喜ばれることですか。そのことはあなた自身の向上につながり未来を開くものですか、ということを自問しながら仕事をするようにということでなさっているそうでございます。まさにそのような気概で、和歌山市 3,000数百名の職員さんが頑張っていただけたら明るい時代が来ると思います。 また、毎日新聞さんにいらっしゃったということで、西山太吉さんのことを僕は非常に関心持っておりまして、沖縄返還のときの一連のスクープなんです。しかし、矮小化されて外務省の漏えい事件という形で、彼自身も罪を問われてしまったわけですけども、しかし彼がしてきた仕事の中で、やはりあの時点で、こいねがわくは自分とこの新聞、毎日新聞で報道してもらいたかったわけですけども、社会党の横路代議士の国会質問で沖縄返還のいろんなうそがばれました。しかし、政府の力というのはすごいもんで、そういうことも隠し通して、沖縄の核抜き本土並みを実現しました。そのかいあって佐藤総理大臣はノーベル賞までもらいました。しかし、情報公開というのはありがたいもんで、30年たってアメリカでその密約がばれて、西山記者の再評価が始まったわけです。 そのように民主主義というのは、やはり何年かたったら正直にそういうことが明らかにされて、そして本当の歴史がつくられていくんだという形であってもらいたいもんやと思います。 聞けば不当要求等防止委員会というのも既にあって、それなりに機能しているようでございます。何とかそういう不当要求がなくなればいいんですけども、あったときにはそういうすべで解決してもらいたいと思います。 名札の件については、早速大きくしてくださるそうでありがとうございます。これだけでも市民から見たらその信頼が、お名前がわかるわけですし、市役所の人だということがわかるわけですから、表に行ってらっしゃる方も多少最初は恥ずかしいかわかりませんけども、つけるくせをつけていただいたらなじんでいくんじゃないかと。 なお、時代の要請ですから、先々IDカードなんかもそういう点も含めていけば、なお職員さんの管理と申しましょうか、いろんな点でスムーズにいくんだろうということを要望しておきます。 情報公開につきましてはかなり進んでらっしゃるし、なおそれを進めていただけるということで評価したいと思います。 なお、審議会等も皆要綱で、原則公開という方向で改めてくださる由でございますんで、何とぞよろしくお願い申し上げます。 住民投票については、ちょっと見解の相違で、残念ながら大橋市長のもとでは条例の御準備の用意はないようなんですけども、きょうのニュースでもやってましたけども、合併問題のように大きな問題は、やっぱりこれは議決権あって議員が決めていって、当局とで決めたらいいんですけども、合併するということは議員の身分にもかかわることですから、なかなか選挙区が広くなって、次また自分がそこで頑張らんならんということで決めにくいことなんですけども、そういうことは住民の意見を参考に決めていくということで、代表機関、執行機関という中での埋め合わせの中で、非常に有利な方策だと思いますんで、今後とも研究のほどよろしくお願い申し上げます。 また、市和商のインターンのことも、生徒さんが御自分で会社に折衝するというんですけど、市和商デパートとかでそれなりの経験はしてますけども、やはり学校が後押ししてあげんと、会社も生徒が来るからほな受け入れて、インターンしてあげらというのはなかなかなりにくいと思いますんで、また後押しの方よろしくお願いします。 市和商さんの学校開放も、僕、実はITで行かしてもらいましたし、西川教頭先生のお話も非常におもしろかったし、そういう学校開放等においてもどんどん進めていただいて、市民に開放していっていただいたらなと、このように思います。 なお、丸正については、正式な機関はつくってくださらないそうで、議員や市民の意見を聞くということなんで、ここで私なりの意見を申し上げたいと思います。 実はあの建物がもし15億円とか、12億円というのが安いとして、市が直接買わんでも第三セクターで買うとして、あのビルをリカレント教育、社会人教育の場にもしてもらいたいなと。あるいはNPO関連の、和歌山ビッグ愛が非常に繁盛してるようでございます。あれは駐車場も広いということもありますけども、最近のこういうコラボレーション、共同という考えの中で、市民一人一人が自分のできることは何かということでいろいろ取り組んだ中でNPOもできましたし、NPOの資格を取らなくてもボランティアとして活躍する方たくさんいらっしゃいます。こういう方の、和歌山市も隣のビルでボランティアサロンをつくってくれてますけども、ボランティアセンターとしていろんなお部屋があり、事務室も使え、そういう形でやればにぎわっていくんじゃないかなと。あるいは市役所内においている各種団体の事務局、これも室長さんが事務局長兼ねていろんな業務をしておりますけども、市本来の公務員という仕事がありながら、いろんな団体のお手伝いをしているということですから、できればそういう団体は独立してもらって、丸正の建物の中で独自に活躍していってくれたらなと。 なお、これも思いつきみたいな話ですけども、プレスセンターというようなフロアをつくっていただいて、和歌山市に点在する各プレスさん、マスコミさん、放送局さん、新聞社さん、あるいは地方紙さん、そういった方々も安くあそこに入れて、通信等も立派にしてあげていけば、そういう情報発信の中心センターになるんじゃないかなと。あるいはアートカルチャーの勉強する場所、そういった形でつくっていただけたらなと、そんなことを丸正については思いますので、また心の片隅に置いていただいたらと、よろしくお願い申し上げます。 国際交流あるいは世界との交流、国内外から集まる交流都市という表現は非常にきれいな言葉でうれしいんですけども、実態はといいますとなかなか見えてきません。この本市にも国際交流室がありまして、それなりの交流はしてくださってるんですけども、職員さんも少ないですし、ホームステイの受け入れ一つにしても、いつも私もゆとりがあれば家に泊まってもらったり、来てもらったりしてますけども、非常に苦しんでおります。市の幹部さんも願わくは率先して、そういったお客さんが来たときに御自身とこでホームビジットを受け入れてくださるなり、そういう努力をしたら国際交流も自分のこととして身についていくんじゃないかなと思います。 地域通貨については研究してくださるということですけど、一度早く実験していただいて、効果のほどを改善しながらやっていってもらいたいと思います。 公共下水道の現状の方針というのをお聞きしました。都市計画で決めた部分があって、その半分ぐらいを認可区域にしてて、どんどんやっていくと、そういった方針、市街化調整区域等では集落排水やコミュニティプラントということで水洗化率を上げていくというお話でしたけども、今度長計が見直され、あるいはその事業認可の区域のことなんかも、あと半分の 3,000からの大きな区域はどうなっていくのかなといったことも、本当に大きな勇気が要るんじゃないかなと、こんなことを思います。しかし、市民に説明するときはちゃんと納得してもらって進めていっていただきたいなと思います。 長計の件では、リーディングプランという形で優先順位をつけてくださるとのお話でございました。非常にうれしく思います。今までの旅田市政のときは、そういう長計がありながら、旅田市長の発案で和歌山駅の広場つくるにしてみたり、いろんな形で長計の分がとまった形でやってる部分がありましたんで、やはり方針をまっすぐ立ててやってもらいたいなと。 旅田市長のときの施政方針を読んでも、最初は旅田さんの言葉のキャッチフレーズを拾って、それに肉づけしているんですけども、途中から長期計画にのっとった言葉になって、一本のものでありながら木に竹をつないだような表現で、非常に読みづろうございました。大橋市長になってからは、これからの5年間のそういう計画を立てるときは、施政方針も長計に基づいたものになるんであろうということを期待しております。 それで、その長計に関してですけども、リーディングプランを立ててなさっていくということなんで、この際、都市計画部におかれましても、都市計画部もそれに基づいた優先順位をつけた形で運んでいただけるものかどうか。今までの長計と、そういう市長のリーディングプランとのこともあわせまして御答弁願えたらと思っております。 それで地域づくり、まちづくりの中で、健康・医療・福祉の一体化という言葉がございましてお話がありました。非常に私ども市会議員してていろんな市民相談といいますか、ほんまに庶民の方々から陳情、要望を受けるときに、この保健・医療・福祉というのがほんまに一本化して、何もかもわかってくれてる人いてたらええのになと常々思います。ですから、この点でもし具体的なものがありましたら、この際お示し、お答えいただきたいと思っております。 また、防災につきましても、県の防災センターと市の防災センターの関係はよくわかりました。それで、市長がこの前の所信で述べていただいて、今すぐ直ちにでも企業、市民、行政が一体として取り組んでいくというお話でございましたんで、これの具体策があれば、この際お示しいただきたいと思います。 なお、仲間意識もそういった中で、取り組んでいく中で育っていっていただけたらなと思います。 花いっぱいについては、花・花館はそのような御返事でございますんで、これからどうなるか、また注目していきたいんですけども、この前、私ある集会に呼ばれて行きましたら、終わった後、参加者に一つ一つチューリップの球根をくれました。また来年咲かしてよと、咲いたら写真撮りに行くから言うてよと、こういう形で案外花いっぱいのこともそれなりに定着しつつあるなという感覚を受けましたんで、今年度のようなああいう大々的な事業は困りますけども、やはり市民の方が和歌山を花で飾ろうとする意識や問題意識、あるいはそういうことについては純粋なもんだろうと思いますんで、やはり後押ししていただけるものはしていってもらいたいなと思います。 ペイオフもさほどの心配がないようでして安心しました。 それで、この行政評価、事務事業評価のところでございますけども、事務事業評価からやがて施策政策評価、あるいは事前評価ということになっていこうかと思います。 それで、かねがね疑問だったんですけども、そういう行政評価と一言に言いましても事務事業の評価があって、施策政策へいくと、あるいは事前評価にいくという形で仕事は非常に進むんですけど、じゃそれを予算編成にどのように生かしていっていただけるんかなと。行政管理室の方やら行財政推進室の方は、そのお仕事してます。しかし、財政部の主計員さんは主計員さんの立場で、また別の視点で見ているわけですから、この三者の関係についてどのような形になるのかお示しいただけたらと思います。 なお、私ども市会議員としたら2月の当初予算の折に、決算委員会はおかげで早まりましたんで、決算委員会でいろいろ指摘させてもらって、その反省の上に立って予算編成、予算に反映するだろうという期待を持っております。今度もしこの事務事業評価のまとめが、私どもが予算審議する前にいただけるものであれば、それもまた予算の中にどのように生かされたか、あるいはどのような形になっているかということが見えてくると思いますんで、こういう公表、あるいはまとめ、かなりの分量ですから大変でしょうけども工夫していただいてやっていただけたらなと思います。 窓口についても名札つけていただくんですけども、よくレストラン等に行っても紙置いてて、接客態度どうでしたか、味どうでしたかというチェックありますね。ああいうのも要望ですけども、和歌山市も住民がお得意先ということで考えるんであれば、そういう形もお願いしたいなと思います。 なお、環境行政の中で、今回、市長さん特に環境もリユース、リサイクルということで力を入れるということでございました。かねてエコプラザのことを聞いてまいりましたんで、その後、その点の御進展、平成13年度中というお話もありまして、まだ先のようでございますけども、その点もお答えいただけたらなと思います。 なお、市長さんにこれは突然ですけども、市長選に臨まれるに際して、同僚議員の山下大輔さんがこの議場を去ってまで市長選を決意なさって運動されてました。あるいは市の職員の前岡さんが市をやめて立候補なさいました。そういった中で、最重要パートナーとして山下さんと相携えて選挙戦を戦い、また前岡さんは立候補した中で戦っているわけですけども、この山下大輔さん、前岡さんへの市長の評価もこの際聞ければお聞きをしたいなと思っております。 以上、何点かお尋ねしまして、私の第2問といたします。よろしくお願い申し上げます。(拍手) ○副議長(浅井武彦君) 大橋市長。 〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) 6番中議員の再質問にお答えいたします。 保健・医療・福祉サービスの一体的結びつきの具体例というような御質問であったかと思います。現在、市内23カ所に在宅介護支援センターを設置して、高齢者またはその家族に介護等に関する相談に応じ、保健・医療・福祉サービスが総合的に受けられるように各関係機関との連携を図りながら、高齢者への日常的見守りや、介護関連の支援等の活動を促進しているところでございます。こうした連携をとりながらというやり方を、ほかの部門でも情報共有を進めてやっていけたらなというふうに思っております。 山下大輔さんと、前岡さんについての御質問突然いただきましたけども、山下大輔さんについては選挙中にも申し上げてましたように、私は今も最重要パートナーであるという認識に変わりはございません。日常的にも電話でいろんなお話をしたり、会ってお話をしたりしております。 それから、前岡さんについては、これも選挙中に申し上げましたけども、前岡さんの財政についてのいろんな御指摘は、非常に私も参考にさせていただくことが多く、御指摘はなかなか鋭いと、また何かのときに知恵をかしていただきたいというふうに思っております。 ○副議長(浅井武彦君) 岡本都市計画部長。 〔都市計画部長岡本 弘君登壇〕 ◎都市計画部長(岡本弘君) 6番中議員の再質問にお答えいしたます。 都市計画整備事業の優先順位はとの御質問でございます。 都市計画部といたしましては、現在進行中であります各種事業を計画的に進めているところでございます。そうした中で、例えば、道路整備事業につきましては、以前より和歌山市長期総合計画及び都市計画マスタープランに基づき、本市の道路網の幹線道路としての内環状道路、外環状道路の整備に努めております。 都市計画の整備事業は効果的、効率的な整備が要求されるため、今後とも基本的には計画に基づき積極的に推進してまいります。 以上でございます。 ○副議長(浅井武彦君) 鎌田総務部長。 〔総務部長鎌田純雄君登壇〕 ◎総務部長(鎌田純雄君) 6番中議員の再質問にお答えいたします。 事務事業評価の活用策と施策、政策への拡大への問題点、事前評価の問題点、行財政改革推進室と行政管理室と財政室の連携は、財政室主計員の役割はどうかという御質問でございますが、事務事業評価はその事業の目的、結果、成果、必要人員、事業コスト等を明確にし、目的、妥当性、上位施策への貢献度、有効性、効率性及び地域性の観点から評価して、今後の改善方策につなげようというもので、現在執行中の全事務事業及び平成13年度で終了した全事務事業を対象に実施しております。 評価結果は、予算編成、人員配置、長期総合計画の進行管理、事務改善等に反映できる手法であるため、企画室、財政室、人事室、行政管理室、建設総務室並びに水道局経営企画室及び庶務室が連携して取り組んでおります。 今後、事務事業の上位に位置し、市の将来像や基本構想を評価する政策評価や政策目標のための手段である施策評価を実施するためには、行政体系をもとに長期総合計画との連携を図りながら実施する必要があります。こうした評価は市政の将来の方向に影響を及ぼし、政策的判断を必要とするため、特に部長職の政策判断と評価が重要となるものと考えられます。 次に、事前評価ですが、合理的な施策の選択を行うために必要な評価であり、事業着手前に事業の成果やコストを評価する必要があります。また、市民が求める事業を実施するためには、行政内部の評価を外部から再評価してもらう客観的評価システムにする必要があると考えております。 次に、行政評価における主計員の役割ですが、各事業担当部・室で評価した第1次評価結果とは別の観点から評価する第2次評価において、その機能を果たしております。 次に、事務事業評価結果を行政にどう反映したか知りたいと思うが公表時期などはどうか等の御質問でございますが、事務事業評価は、現在、全庁的に調査し、調査表をもとに行政評価関係室と当該事務事業担当室で事業内容と評価結果を確認するためのヒアリングを実施しております。今後、行政評価関係室で担当室の第1次評価とは別の観点から第2次評価を行い、関係部・室で調整した後、行政改革推進本部会議で市の評価、今後の方向性等を決定し、改善方策につなげたいと考えております。 なお、公表時期につきましては、対象事業が約 1,300、調査表にして約 3,900枚あることから、できるだけわかりやすく情報提供をする方法を検討し、本年度中をめどに公表したいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(浅井武彦君) 宮木生活環境部長。 〔生活環境部長宮木多喜男君登壇〕 ◎生活環境部長宮木多喜男君) 6番中議員の再質問にお答えいたします。 循環型社会、いわゆるエコタウンプランの具体的な取り組みについてでございます。 この事業は、平成9年度に当時の通産省--現在の経済産業省でございますが--により創設された資源循環型社会の構築と、新しい産業の育成を目指す事業でございます。 本市といたしましても、県と共同でプラン案を策定し、国の承認を得るため平成13年4月よりプラン案の細部について国と交渉してまいりました。現在では国と最終協議に入っているところでございまして、ほぼ承認を得られる見込みでございます。 以上でございます。 ○副議長(浅井武彦君) 相坂消防局長。 〔消防局長相坂 勲君登壇〕 ◎消防局長(相坂勲君) 6番中議員の再質問にお答えいたします。 東南海・南海地震特別措置法が制定され、市民、企業、行政が一体となった防災対策に直ちに取り組んでいくとあるが、どのような対策かとの御質問でございますが、本市がこの法律により、東南海・南海地震が発生した場合に、著しい地震被害が生じるおそれがあるとして、防災対策推進地区に指定されるものと思われます。30年以内の発生率が40%から50%と予想されることにより、市民、企業、行政が一体となった防災対策に次のとおり取り組んでまいります。 まず1点目は、本市は毎年、防災関係機関、事業所と市民参加のもと総合防災訓練を実施しておりますが、さらに各地区での防災訓練の実施と、市民を対象とした研修会などを積極的に開催いたしまして、市民への防災知識と防災意識の普及啓発と、自主防災組織の育成に努め、地域の防災力の向上を図ってまいります。また、市民の方々に簡単に操作できる簡易救助資機材を各地区に分散配置してまいります。 2点目は、事業所は消防法の定めるところにより、消防計画により職場地震対策を講じておりますが、さらに東南海・南海地震に伴い発生する津波から円滑な避難確保のため、地震防災対策計画の作成の指導に努めてまいります。 また現在、本市では避難所として小・中・高等学校、その他公共施設94カ所、屋外避難場所として公園等76カ所、広域避難場所として3カ所を指定してございますが、沿岸地域における津波対策として高台に位置する避難場所の整備に努めているところでございます。 また、津波防護のため水門、樋門、堰板等の適切な維持管理及び関係機関との連絡網の整備を図っているところでございます。 以上のように、市民、企業、行政のなすべき施策を講じているところでありますが、地震発生時の市民の役割は火災を出さない、被害を拡大させない、自分たちの地域は自分たちで守ることであり、企業の役割は被害を出さない、地域に迷惑をかけない、地域と共存していくことが基本理念であると考えているところであります。 行政といたしまして、今後も防災訓練の指導、研修会の開催、防災資機材の整備等に努めてまいりますが、阪神淡路大震災に自衛消防隊や市民の方々が力を合わせて消火活動や救出救護活動を行った事例を見たとき、市民、企業、行政が一体となった地区防災訓練を実施するなど、地域ぐるみの防災対策の推進により強く努めていかなければならないと考えてございます。 以上でございます。 ○副議長(浅井武彦君) 6番。 〔6番中 拓哉君登壇〕(拍手) ◆6番(中拓哉君) ありがとうございました。第3問といいますか、もう要望でございます。 先ほどちょっとお昼休憩あったんで、大事なこと忘れておりました。義務教育の件、市長、素直に謝って訂正していただきました。市長の中で訂正する勇気というのございましたんで、昨晩、もし市長が訂正してくれなんだら、どうやって第2問でああ聞こうか、こう聞こうかってひとしきり一晩考えてましたんで、その努力が無になって幸いでございました。そういうお気持ちをいつまでもお持ちいただいて、頑張っていただけたらなと。 ただ、市長の耳には入ってきませんけども、やはり市長に対しておもんぱかって、聞きづらいよ、言いづらいよと、こうなるのが部下と申しましょうか、側近の方のさがでございます。そういうところも酌んでいただいて、何でも言えよという形の市長であっていただきたいなということをこいねがいます。 鎌田さんのお話の中で、外部評価をこれから取り入れるとのお話でございました。監査も包括外部監査、あるいは個別外部監査等でいろんな問題を指摘していただいておりました。こういう行政事務の評価におきましても、そういう外部の目からチェックしていただくことも大事なことかと思いますので、ぜひ進めていただきたいなと。 なお、私ども市会議員が審議するときに、 3,900枚に上る大変な分量だそうですけども簡潔にまとめていただいて、ぜひそういう参考資料として予算審議に間に合うようにお願い申し上げたいと思います。 エコプランの方ですけど、今年度中、今年度中と、今、聞けばほぼ承認ということでございます。言い続けないといけないわけじゃないんでしょうけども、ぜひともよろしくお願いしたいなと。 消防局長のお話、非常に言葉としたらきれいでうれしいんですけども、いざというときにやはり発揮しないと意味ありません。それはもういざというときはみんな助け合うんです、ほっておいてもね。しかし、そのときに日ごろの訓練で命令系統がきっちりいっておれば、むだな努力もせんでいいし、効率的ですし、聞けばそういろんな道具を分散配布してくださる。しかし、分散配布してくださっても、預かった自治会長さんがへたってしもてたら何にもならないわけですから、そういうことも周知徹底して、いざというときにみんなで助け合うんですけど、命令系統がちゃんと整うように日ごろからいろいろ工夫して確認をお願いします。 また、津波の対策については、これほんまに深刻やと思います。いろんな水門、樋門等、閉めにいっても動かなんだりということのないように、ぜひ定期的に点検していただいて、和歌山市民の命と財産と安全を守っていただくようこいねがいまして、私の第3問といたします。どうもありがとうございました。(拍手) ○副議長(浅井武彦君) 次に、田上武君--32番。 〔32番田上 武君登壇〕(拍手) ◆32番(田上武君) 新市長に質問させていただきます。胸がどきどきいたしております。 まず初めに、選挙期間中の雑賀崎の自然を守る会からの公開質問状がございました。それに市長が回答を寄せていました。若干懸念をする部分がございましたので、改めて市長に、この雑賀崎沖の埋め立てについての今日までの経緯と、そして最後に市長の考え方を聞かせていただきたいと存じます。 雑賀崎沖埋め立てについては、もう前々の尾崎市長、前旅田市長にも再三質問をさせていただいてまいりました。したがいまして、現市長にもその考え方をお伺いさせていただきます。 その前に、同じ言葉になるわけなんですが、今日までの経緯について報告をさせていただきたいと思います。 この埋め立て計画は1997年、県より発表されました。その計画によると2010年の貨物量を予想し、その増加に対応するため大型岸壁が必要という理由であったわけです。しかし、計画された貨物量が年々減少し、今日では計画の約50%まで落ち込んでいます。今後、右肩上がりの経済が望めない状況を考えますと、現実性に乏しいと言わざるを得ません。中央でもむだな公共事業の一つに数えられております。 さて次に、景観についてであります。前市長にも訴えさせていただきました。現市長では初めてですので、ぜひ聞いていただきたいと思います。議員の皆さん方には蓄音機をまたもとへ戻したようなことになりますが、御了承お願いいたします。 当時の中央港湾審議会での環境庁の意見について、その全文をぜひ市長に紹介させていただきたいと思います。 環境庁は「本計画のうち、本港沖に計画されている廃棄物処理活用地については、埋め立てを厳に抑制すべきとされる瀬戸内海における大規模な埋め立てであり、瀬戸内海国立公園の特別地域に隣接していることから、特別地域内の重要な視点場である雑賀崎地区から望見した紀淡海峡から太平洋にかけての景観に著しい影響を与えるものである。 これは、瀬戸内海環境保全特別措置法第13条第1項の埋め立てについての規定の運用に関する基本方針に定める埋め立てによる自然景観への影響に度合いが軽微であること、自然公園法による特別地域(その周辺をも含む)での埋め立ては極力避けることの各事項に抵触するものと考える。 このため本計画については、雑賀崎地区から望見した紀淡海峡から太平洋にかけての景観を十分に保全するよう再検討されたい」。これが当時の環境庁の意見であったわけです。瀬戸内法の基本指針に抵触すると事実上差し戻されたものであります。 これを受けて県は、埋め立て面積を3分の2の修正案をまとめ、中央港湾審議会で港湾が必要ならと承認を得ましたが、景観面の配慮とともに地元関係者の理解を得るよう努力することと異例の条件がつけられました。 それは平成11年7月ですが、これ以降、具体的に地元関係者に理解を求める行動を行っておりません。港湾計画の必要性を住民に証明できないまま、計画を前提とした環境調査を行う予定で予算を計上いたしました。これに対して市民が行政訴訟に踏み切りました。さらに、中央港湾審議会に提出されたモンタージュ写真に、ごまかしがあると再審議を求めてまいりました。 このような時期に知事の交代があり、木村現知事が誕生し、和歌山市長名で知事に対し、埋め立てについては慎重な対応をするように申し入れをいたしました。知事は計上されていた事前調査の凍結を議会において表明、そして現在に至っているわけです。 私が申し上げたいのは、環境庁の意見でいう望見--辞書を引きますと望み見るということなのですが、遠くから望み見るとあります。また、国立公園については、我が国を代表するに足りる傑出した--傑出とは、ほかより飛び抜けてすぐれている、抜群な自然の景勝地で、国か大臣が指定するところの公園との規定がございます。全国に27カ所の国立公園があります。そのうちの1つであるわけです。 そこで、この国立公園の雑賀崎地区がほかよりも飛び抜けてすぐれている自然の景勝地であるということを前提に考えなければならないのではないか。そうすると環境庁のいう望見、いわゆる紀淡海峡から太平洋を望み見る、これに大きな障害が生じると思います。 私が申し上げたいのは、どんな大義があったとしても、これ以上踏み込んではいけないという一線があろかと思います。国立公園、我々がつくったものではありません。太古の昔から自然にでき上がったものを、このわずかな、私たちが生存する間につぶしていいのかどうか。和歌山の宝、日本の宝と言われる国立公園を経済の振興、地元の活性化という名のもとにつぶしてしまっていいのだろうか、我々の時代に。そう思うところであります。埋め立てについても、もうこれ以上踏み込んでもらいたくないし、改めてこれが地域住民の声であり、私たち地元の声として重く受けとめていただきたいと思います。市長の所見をお伺いいたします。 次に、同じく雑賀崎にお台場がございます。もうこれ3~4年言い続けているわけなんですが、当初、前の市長が方針を転換いたしまして、4条件か5条件出して、埋め立て推進に回った時期がございました。その条件の1つとして、このお台場を県と市が協調して保存に努めるという項があったわけなんです。その後、教育委員会に再三経緯についていろいろお伺いするわけなんですが、どうも県が動いてくれないという雰囲気であるわけなんです。このときの仕返しかと思われるぐらいの対応の遅さであるわけです。 しかし、今回、県市協調ということで、県市協調の意味合いも過日の緊急質問で先輩議員の奥田議員が言われた面も多々あるわけなんです。こんなもんこそ和歌山県和歌山市雑賀崎字何とかですから、県と一緒にやってもらわないといけないと思いつつも、なかなか前へは進んでないのが現実であります。 そこで、これも新市長に若干の経緯を知ってもらうために簡単に説明させていただきます。 雑賀崎のトンガの鼻というところに、海防のため紀州藩がつくったとされ、県内に唯一残っている貴重な駕籠場台場があります。近くには青石の磯があり、景観もよく、とてもいいところであります。この遺構が1998年に地元の人によって再確認されて以来、地元住民たちの手で草刈りや里道の整備などさまざまな活動を今日もなされております。しかし、長期間手つかずのまま放置されていたため、まだまだ未知の部分も多く、行政の手で早急に本格的な学術調査が行われ、遺構を修復し、歴史遺産として整備、保存されるよう働きかけて今日まで来ているところであります。 本年、雑賀崎における自然環境と歴史を生かした地域づくりのテーマで、雑賀崎の自然を守る会がトヨタ財団市民活動助成の対象に選ばれまして、現在、市民・専門家によるワークショップを行い、行政に提言しようと努力中であるということもつけ加えておきたいと思います。 そこで、教育委員会にお聞きいたします。 その後、このお台場はどのように進んでおりますか。まず、それをお伺いいたします。 次に、植樹について、これも私は昨年、市民1人1本、市民40万として40万本運動というものを提起いたしました。その後、緑地室ですか、班長さん中心に大変努力をされておるということを承知しているわけなんですが、何せこれも前ヘ進まんのですわ。 この間、この種の質問を再三したかったわけなんですが、この1年半、こんな質問をしたらもう議場が白けてしまうんですわ。つけ入るとこがないわけですね、市長の姿勢とか、石泉閣か、これ以外いうたら、もう何を今ごろ、今さらという雰囲気であってなかなかできなかった。 そういうことで黙っていれば何もしないのが行政なんです。僕が言うて、あかんもんはあかんと言うてくれたらええ。大いに結構です、やりましょうと言うから期待して待っているんやけども、それができない。なぜできないか、予算がない。こういうことなんです。 その典型が、次の環境整備ということで、昨年、私は紀の川あるいは秋葉山公園について質問いたしました。雇用創出ということで、緊急地域雇用特別交付金事業としてできないかと、紀の川の大掃討作戦ということでやれないかと。秋葉山公園もよその自治体では森林を購入して10数億円の金をかけて公園整備ということに今日力を注いでおります。幸い秋葉山は市の所有地なんです。手を加えるだけでいくわけなんです。 それに対して前の市長は、「紀の川の大掃討作戦というのは、聞きながらなかなかおもしろいなと思って、あのアフガニスタンでオサマ・ビンラディンを探すよりもたやすいのではなかろうかと思いながら話を聞いていまして、これは一遍、大キャンペーン活動のような形で取り組んでみるのも、非常に市民の皆さんにアピールできるかなという感じもいたしました。 ですから、緊急地域雇用特別交付金事業を活用できる可能性もありますし、また、仮になかったといたしましても、市独自で市民運動のような形の中でぜひとも、この秋葉山公園の整備あるいは紀の川の大掃討作戦を前向きに取り組んでみたいと考えております。」と答えました。こういうことがあったわけです。 昨年12月ですから、ですから今年度当初に何らかのそういうものが出てると思ったんです。ところがこれまた何にもなし、予算もなし。それで、変なとこへばかりぎょうさんいってたわけなんです。あの5億円、あるいは何億円という1割でも回していただければ、秋葉山公園なんて立派に整備できるんです。 そういうことで、これまた大変いやらしい質問になるわけなんですが、その後の進捗はどうなっておりますか、取り組みはどうなっておりますか、お聞かせいただきたいと思います。 次に、和歌川です。 今、水産室を中心にアシの植栽実験をもうここ3年続けて、他の地域に視察にも行き、教えていただいて取り組んできたわけです。そして去年から1年、干潟の再生ということで、ハマグリあるいはアサリの生育調査を1年かけて水産室の職員がずっと1カ月1回生育調査をしました。その1年の結果が出ました。 そこで、私もいただいたんですが、何せ専門外でございまして、1年のこの調査の結果で結論が出るのかどうか、これは専門家に見ていただいて、専門家の意見も聞きたい。アサリが--全域じゃないんですが、育ってるんです。約2センチぐらいまでは育つんですが、それ以上になると育たないのか姿が見当たらない。それがどこに原因があるのか等々、底質部分に問題があるのか。 私ども小さい時分、まだ高校時代でも、あそこはだしで入って、干潟の上を走っても、ぐっと入ることはなかったんです、走れたんです。ところが今入っていくとぐっと入ってしまう、いわゆるヌウです。それが、潮の満ち引きの関係、向こうに毛見の沖合で堤防とかいろいろ変わってきましたから、本来なら浮遊物が微粒子のものが流れ出るのに、そういうことで流れなくなったのか、あるいは私どもおりました上流の化学工場のその責任も大いにあると思うんです。これはもう自己批判してんのやで。だから、何とかしたいという細々とした努力を続けているわけです。 これが海都和歌浦の中心に僕はなるべきやと思うんです。僕は何回もここで言いました。和歌浦は外海、和歌川の内海、全国にそういうところがない。そして神社仏閣も含めて箱庭のような旧和歌浦、そして外は荒波の太平洋、そして雑賀崎を取り巻く環境を、やはり建物やイベントやそんなもんと違って、こういう地域の川、そしてこの干潟、これらを生かして、イベントで来た人は、一度来たらもう来ない。しかし、いい干潟があり、そしていい風景がそのまま残っているところであれば、また来たくなるというまちづくりをしなければ、これは本来の趣旨から反すると思うんです。 もう少し調子に乗って言わせていただくと、今、天神さんの下、東照宮の下に御手洗池という池があります。池というよりも塩水が入ってきますが。これが3年前まで年に1~2回、この夏場になると酸欠になって、魚がブクブク浮いてしまう大騒ぎがあったわけなんです。ところが、異常気象と言われた去年、ことしについては、今のところそういう現象が起こっておりません。 というのは、あそこの連合自治会からしゅんせつをということで言われていろいろしたわけなんですが、見積もりをとれば4億円から5億円しゅんせつするのにかかるわけなんです。ですから今、噴水式で水の浄化を目的に酸素を循環させているわけです。去年まで3基であったわけです。ことし2基つけていただきました。 ところが、ちょっと失敗したのは、池であればそのままでいけたんですが、あそこは塩水で、全く海と同じなんで、イワツボが目についてしもうて、つまってしまうんですわ。これ気つかなんだわけです。船浮かしといたらいっぱいつくでしょう。ああいうやつがついて、目をふたしてしもうて、水上がらんようなってしもた。こういう失敗を繰り返しながら何とかそれをクリアしようとして、公園施設の方たちが努力を、管理も含めてやっていただいておる。 これも言うたら費用がないわけです。1基50万円から 100万円やと聞いてるんです。電気代、1基が月約1万円ですか、5基で5万円、年60万円。だから少なくともそういう修理代とかを含めて、せめてあそこに年間 200万円、10年で 2,400万円。30年も40年もかけて汚したものを一気にとろうとするよってに高くつく。それをやはり徐々に環境よくしていこうとすれば、10年で多目に見て、そんなに要らんわけですから。そのぐらいかけてすれば、もっとこの2年間の経過を見ていればよくなると思うんです。 だから、こういう面について、やはり微々たる予算なんですよ。こういうものに生きた金を使っていただきたい。これについてもこの1年間地道にやった研究の評価を専門家にしていただいて、これからの施策に取り入れていくいうふうにしていただきたい。これについては産業部長よろしくお願いいたします。 次に、入札制度であります。これは、もう内容には立ち入りません。委員会も開かれておりまして、その委員会の中で問題点が指摘もされております。 しかし、どうしても僕は納得できないのは、ここに公正入札調査委員会の8月9日の報告があるわけです。「情報内容と一致したものについては疑義が残るものの、不正行為についての確証が得られないため、落札者とする」ということなんです。僕も長いこと議員させていただいているけども、疑義があるものを議会に提案された覚えがないんですよ、ありますか。これは一体どういう経緯で議案として、議案として上げる以上胸を張って、これしかないんやということで上げてくるのが議案と違うんですか。それに疑義が残るもののと、疑義が残るものをなぜ議会に提案してくるのか、その答えは議会にお任せします、一任しますという意図なのかどうか、それを聞かせていただいて第1問にさせていただきます。(拍手) ○副議長(浅井武彦君) 大橋市長。 〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) 32番田上議員の御質問にお答えいたします。 言いわけめいてまことに申しわけないんですが、ちょうどきょうが9月25日でございますんで、私が当選してまだ1カ月、和歌山へ帰ってきましてから2カ月半しかたっておりません。ということで、初登庁のときにも申し上げましたけども、知らないことがやっぱりたくさんあるなと思っておりまして、お台場というとフジテレビしか思い浮かばないような私でございますんで、田上議員からいろいろ御高説を拝聴いたしまして、本当にありがとうございます。勉強になったと思っております。 私の方からは、その雑賀崎の埋め立てとお台場の問題、それから紀の川の河川敷の清掃についてお答えいたしまして、そのほかの御質問については、関係部長からお答えすることにいたします。 まず、雑賀崎沖の埋め立てでございますけども、選挙中から私申し上げてましたように、和歌山市の景観、特に海の景観につきましては、前々から本当にすばらしいと思っておりました。小さいころ水軒浜が埋め立てられまして、海水浴場がなくなってしまったときに、非常に寂しい思いをしたというような記憶もございます。一度失われた自然、景観というものは、二度と戻ってこないんだということを肝に銘じてしかるべきだと思っております。 御指摘の雑賀崎沖の埋め立て計画につきましては、港湾整備も必要があれば重要な課題だと認識しておりますが、環境保護や景観保全にも力を注がなければならない地域であることは、そのとおりであると考えております。 これまでの経緯を十分踏まえまして、地元の市長として当然ではございますけれども、地域住民の意見を十分尊重した中で、適正な判断をしてまいりたいと思っております。 お台場につきましては、 462平方メートルの買収について、農林水産省の所有であり、承継人から買わなければならないという非常に難しい問題がございます。まず、買収を前提として取り組み、後に整備を行ってまいりたいと考えています。 また、七洋園からのアクセス道については、現在、雑賀崎の自然を守る会を中心にワークショップ方式で進めております。したがって、最終の要望を市に提示された段階で、当該室と協議して自然公園法第3種の地域であるため、自然をできるだけ壊さない範囲で安全性を考慮して整備していきたいと考えております。 紀の川の河川敷の清掃につきましてですが、河川は治水、利水の機能に加えて水と緑の空間を提供し、社会に潤いを与える機能を備え、地球環境の向上に重要な役割を果たしております。 紀の川の河川敷清掃につきましては、毎年、河川管理者である国土交通省の呼びかけで、和歌山市といたしましても清掃に参加しておりますが、和歌山市の顔である紀の川の美しい水辺環境の保全をより一層推進するために、国土交通省と協議をさらに行うとともに、和歌山独自で一定の清掃実施日を定めて、全庁体制で積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上、お答えさせていただきます。 ○副議長(浅井武彦君) 岡本都市計画部長。 〔都市計画部長岡本 弘君登壇〕 ◎都市計画部長(岡本弘君) 32番田上議員の御質問にお答えいたします。 40万本植樹についてのその後の取り組みでございますが、緑化推進はまず市の施設からとの考えから、その敷地面積に対する緑化基準を設け、関係部局に協力いただいているところでございます。 また、緑化に対する市民・事業者等の関心を高め、植栽を促進する方法として、出生・新築・結婚・転入時等の記念となる時期に、苗木を配布してはどうかなど検討もしているところでありますが、本市の財政状況、また過少宅地に伴う市民・事業者の理解、また駐車場設置スペースの確保等問題もございまして、なかなか事業化に至っていないのが現状でございます。 しかし、このような中、何かの機会があればと思考していましたところ、和歌山北バイパスの建設に伴い、国土交通省においてバイパスに植栽するため、自治会長・学識経験者・国・県・市担当者で和歌山北バイパス緑化検討委員会を設置し、地元住民アンケートのもと、樹木の選定、植栽の位置など決定しているところであります。 いずれにいたしましても、本市の緑化推進には行政はもちろんのこと、市民・事業者の協力が不可欠であると考えております。今後とも議員御指摘の40万本植栽に向け努力してまいります。 次に、秋葉山公園の整備についてでございます。 市民の丘として自然に親しんでいくために、昨年から野鳥図鑑の看板設置や樹木の名札つけなどを行い、山道に至っては危険と思われる大木の除去や、高木の枝枯れなどの剪定などをして随時整備を行っております。また、地元の方々やボランティアの方々が、清掃などをして環境整備に御協力もいただいております。 一方、梅林園の整備につきましても、ボランティアの方々の皆さんの御協力のもと整備に努めているところであります。 今後とも、段階的な計画を持って整備を行うとともに、市民の憩いの場として一層努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(浅井武彦君) 西嶋産業部長。 〔産業部長西嶋真司君登壇〕 ◎産業部長(西嶋真司君) 32番田上議員の御質問にお答えいたします。 環境整備に関連いたしまして、片男波干潟におけるアサリなどの生育調査についての御質問でございます。 この干潟は御承知のように海水と淡水がまじり合う汽水域でございまして、豊かな生態系を有し、干潮時には最大約36ヘクタールの干潟が出現する近畿で最大級の干潟でございます。 和歌山市におきましては、現在、観海閣周辺で水質浄化作用のあるアシ植栽試験と干潟内11カ所における貝類の生息調査をそれぞれ実施しておりますが、これらの調査は和歌川河口部浅海漁場におけるアサリ、ハマグリ等貝類の増殖場造成に関する可能性を探るための事前調査の段階でございます。 現在までの調査によりますと干潟中央部以外の場所では、アサリ・ハマグリの生息が比較的少ない状況が見受けられます。今後は有識者等の意見を参考にしながら、生物生息状況調査に加えまして、底質環境等も含めた調査・研究を引き続き行い、管理者でございます県とも協議しながら、最適な漁場環境の保全に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(浅井武彦君) 多田建設部長。 〔建設部長多田繁正君登壇〕 ◎建設部長(多田繁正君) 32番田上議員の御質問にお答えします。 疑義が残る入札について、なぜ工事議案を提出したのかとの御質問でございますが、8月6日執行いたしました消防庁舎建設工事及び消防庁舎建設機械設備工事並びに消防庁舎電気設備工事の入札におきまして、入札執行前に談合情報があり、この3件のうち消防庁舎建設工事及び消防庁舎建設機械設備工事の2件につきまして、情報どおりの共同企業体が最低価格を提示いたしました。 本市はこうした結果を重視いたしまして、落札を保留した上で、すべての入札参加者から事情聴取を行いましたが、確たる不正行為等の確証が得られませんでした。その結果、これらの入札が適正に行われたものと判断いたしまして、仮契約の締結を行い、本議会への御審議をお願いする次第でございます。 以上でございます。 ○副議長(浅井武彦君) 山口教育長。 〔教育長山口喜一郎君登壇〕 ◎教育長(山口喜一郎君) 32番田上議員の御質問にお答えいたします。 雑賀崎お台場のその後の取り組みについての御質問でございますが、雑賀崎のお台場の整備につきましはて、ワークショップ方式を基本に考えております。地元が主体となるワークショップ第3回の会合が終わり、これまでその都度報告を受けてきております。一昨日9月23日に最終のワークショップが行われたようでございますが、後日、提案をまとめ要望を市に提出いただくことになっております。 農林水産省が所有しているお台場の買い取りにつきましては、この土地は県農林水産総務課が管理しており、国が農地として不要と判断すれば、不用地認定をして売り払うことができますが、その場合、旧所有者にまず声をかけなければならず、この旧所有者が亡くなっていますので、承継人に働きかけなければなりません。現在、全国にいる承継人8人の代表者と価格及び委任事項について、代表者印でできるだけスムーズに事務を進めるようにできないか等協議しているところでございます。 また、県農林水産総務課との事前協議で測量につきましては、お台場に接している地権者立ち会いのもと境界明示をし、求積図まではできませんが、測量するという回答を得ております。 お台場の発掘調査につきましては、県の了解を得て平成15年度に調査のための予算化を考えております。 今後も承継人、県農林水産総務課、雑賀崎の自然を守る会との事前協議を重ねながら具体的に進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(浅井武彦君) 32番。 〔32番田上 武君登壇〕(拍手) ◆32番(田上武君) それでは再質問をさせていただきます。 まず市長、一遍雑賀崎のお台場も含めて、番所の鼻から、実際ここが埋められたんやと、埋め立ての計画があったところなんだということを、お忙しいかわかりませんけど、一応案内しますから現場見ていただけますか、お台場も。そしたら大体わかっていただけると思うんですけど。だから、失礼やけどもまだ見られてないと思うんですよ。だから、一度案内しますんで、現地を見てもらうというのが、もう一番やと思うんですわ。百何ぼ言うよりも、ぱっと見てもらって、何してもらうということで、まずお願いしておきます。 次に、お台場についてもそれなりの進展をみているということで、大変相手が相手で難しいという面がございます。しかし、それに対して一生懸命取り組んでいただいていることはわかるんですが、私から見れば遅々として進まんなと。もう我々年いったもんにはあとの時間が問題になってきますんで、ついせっかちになるわけなんです。都市計画部長なり言われたように努力する、努力するという言葉を毎々聞くわけなんやけども、それがひとつも進まん。努力というのはどんな字書くんかいなと思って何するんやけども、なかなか進まん。だからできるものから、もう大きく考えてもらわんでもいいんですよ。できるとこから手をつけていただきたい。ああやってるなということを見せていただきたい。 だから、ばあっと御託並べてくれやんでもいい。とにかくやるならやる。そのためには、まずこれから手をつけていきますというふうに、目に見えるようにひとつお願いしておきます。 そして紀の川の大掃除なんですが、全庁的に取り組む。そして前の市長は大キャンペーンを張って、市民にアピールと。何ぼキャンペーン張っても、そんなに反映されると思わんので、ここはひとつまず市の職員にボランティアをお願いする。年に1回、休みの日に出てもらう。 3,000何百人ですか、3分の1応募してくれたら 1,000人。あそこを 1,000人がざあっと堤防を清掃すれば、これは黙っててもニュースになるし、キャンペーンになるわけなんですよ。何ぼ言うたてあかんわけですから。だから、消防局も、船出して流木引っかかってあるやつとか、そんなもん川も清掃するわけですよ、出して。機動性があるというのは消防やから、訓練も兼ねて、ええボートあるんやから、わーっといってすると、こういうふうな全庁体制をやはりまずそこからやるべきと違うやろか。職員の皆さん怒るやろか。3人に1人応募してくれたら 1,000人。これはすごい宣伝効果になるんと違いますか。それで、みるみる美しくなるというふうに私は思います。 ただし、昨年申し上げたときに、雑草もと言うたけども、雑草も花のうちという先輩議員もございまして、やっぱり花と一緒でアシも草のうちですから、いろいろあってこれは難しいと思うけども、事前調査してもらってやはりきれいにしてもらう。1日で僕は効果が上がると思うんですけどね。これ新助役中心になると思うんで、ひとつ決意のほど答えてくださいよ。 次に、過日、月の初めに、あるほかの会合で熊本へ行ってまいりました。終わって飛行機に乗る時間があったので、ぱっと見たら「森の都宣言」というのがあって、気になったんで見たんです。 まずこれが先ほど佐伯議員が言ったようなのになるのかな、電気新聞とかいうて、熊本の何を全部、町内会のことから何から始まってやっていくんです。電気新聞と書いています。これ市がやったんと違うわけですわ。 そこに感銘を受けたのが、市長の言葉があるわけなんですが、「私が目指すまちづくりの基本理念は、人にやさしく地球にやさしいことです。まちづくりの主役は市民ですので、日々の暮らしの中で幸せを実感できるようなまちづくりに取り組んでまいります」ということなんです。 自治体というのはそうやと思うんですよ。皆一生懸命に働きに出ている、帰ってくる、憩いの場を提供する、その周辺環境も整える、そして子供の生活の場、そういうものを憂いのないようにするというのが地方自治体の基本の施策やと思うんです。だから、そういうことに基づいて森の都宣言と豊かな水をはぐくむ自然、水の都と言われているそうです。57万人の人口で、水道水はいまだに伏流水です。阿蘇からのわき水で全部を補っているわけなんです、熊本は。だから、水に対する愛着というものがすごくあるわけです。そしてわき水がある、その場を整備をする。そして、阿蘇の方に向かって水を守るために植樹を行う運動もやっているわけです。 そして、熊本市は1972年に議会で「森の都宣言」を満場一致で可決して、そして官民一体になって、同年12月から緑化推進課を設置して今日まで30年やっている。しかし、まだまだ足らないということなんです。そして森林保全も含めて買い取りも行う。だから、1年や2年、10年、そんなのでできるもんでないんです。ここ30年かかって、まだまだこれからそういう運動を進めていくといっているわけなんですよ。和歌山市も至るところに「花と緑」とあるのに、緑どこにあります。 ですから、先ほども言うたように、とにかく目に見えるものからやっていく。30年かかっても熊本のようにはならんですよ。だから、そういう事業にやはり取り組んでいただきたい。 それでまた、ここは夏目漱石が森の都と称したので、こういうことになったそうですが、「新世紀漱石の森づくり」ということで、市民・事業者・行政が一体となり2001年度から緑の3倍増計画を進めている。家庭・町・事業所での森づくりについて、ケースごとに50%を助成、森の都のイメージをさらに高めていこうということで、熊本市は一生懸命取り組んでいるわけなんです。先進地ですよ。水と緑の先進の都市が、いまだにそういうことで努力をしている。こういうことですから、何回も言うようですが、やっていただきたい。 もう一つ、緑ということで、こういうことがあったんです。和歌浦小学校なんです。僕らが昭和24年に卒業したわけなんです。昭和62年に45~46年ぶりに同窓会をやった。そして、そのときに小学校に集まってプールもできた、体育館もできた、校舎も改築された、それを見ようということで、と同時に、当時の幹事さんらが当時の学校長と相談して、何か記念に残したいと。学校の方からは、それであればこういうことをしてくださいということで、校門の両脇に約両方で10メートルぐらいにツゲを植えさせてもらったんです。 それで、それ以後、敬老の日なんかいろいろあるその時々見ることもあるんですが、ことしの2月議会の終わりごろ、ある同級生が、緑、木が花に化けてあるでという通報がありまして、それで見に行ったんですよ。そしたら花、ちょうどあの季節や、ぴーんと頭へ来まして、これは花いっぱい運動にとってかわられたんと違うやろかと。それまで確かにあったと思ったんですけど、見に行ったらもう花になってある。それでずっとどっか移植したんかなと思って校内を見に行ったら全然ないんです。それで校長に聞いたら、枯れてあったんで花と植えかえたんやということなんです。 それで枯れてあったんかいなと言われりゃ、これは木も生き物ですから枯れますわな。それで、教育者やからうそ言わんやろと。公ではそう思って、心ではそう思ってないんですよ。だから生き物やし、枯れたと言われたら、これはしゃあないし。しかしそれでいつ植えかえたん言うたら、ことしの2月やと。これまたぴったり花いっぱい運動の時期や。 そしてプレートあったんよ、昭和24年卒業生一同記念と。プレートが木が伸びてきて成長しますから、見えやんのよ。プレートないわと思って探したら、成長して、あれ伸びやんもん。プラスチックか何かは忘れたんやけど、あった。プレートあったやろと聞いたら、プレートはなかったと言う。あったらこんなことしませんて、そんな言い方ってないですよ。 ですから何々記念とか植樹、学校も何々記念で植樹やってますと、この前も答弁いただきました。しかし、教育委員会の意向は現場まで伝わってないんじゃないですか。そんなものありがた迷惑やと思ってるのと違いますか、管理せんなんから。だからそういう何々記念とかいうたら戸籍簿みたいなのが学校にあるんと違うんか、これ何年にどういう人がどういう理由で記念植樹したとか何とかって、それもないようですし。プレートもないって言うんですよ。あんなん腐るもんでないで。そういうこともあるんです。 ですから、緑が花にかわる。緑があって花も生きてくるんよ。だれぞの歌に、野原に一輪の花何とかという石原裕次郎の、それははたにがけっ縁があり、岩があって、その中に花一輪があるから映えるんです。緑があって花も映えてくるわけなんです。 だから、そういうことで簡単に僕も言いました、誕生祝いとか、入学祝いとか何とかそういう記念に1人1本植えてもらえたら、行く行くは40万本ということになるやないかと。しかし、その一方でそんなにして、そりゃ生き物やから枯れるんしゃあないと思うんですけど。そういうこともあったと。 だから、現場は、何かありがた迷惑やと思っているのと違うかな、そういうの管理せんならんから。花みたいに水ばっかりやってやんでもええと思うんですけど、木の方が。だから、そういうことがやはり緑に対する認識がないと言わざるを得ないんですよ。教育長が何ぼええ言葉で言うてくれても、そういうことではないのか。 だから、そういうことできちっと、その辺のとこを徹底させていただきたい。 そして、最後に入札なんですが、どうもでも、この疑義のあるものを議会に出されて、よろしくお願いしますといったって判断しようがないですわ。どないすんのやろ。そういう疑問を投げかけて、再質問を終わらせていただきます。(拍手) ○副議長(浅井武彦君) 射場助役。 〔助役射場道雄君登壇〕 ◎助役(射場道雄君) 32番田上議員の再質問にお答えいたします。 紀の川河川敷の清掃について決意を述べよということでございますが、このことにつきましては、先ほど市長の方から御答弁申し上げましたように、本市独自に一定の清掃実施日を設けまして、全庁体制で積極的に取り組んでまいりたいと考えてございますので、御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(浅井武彦君) お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明9月26日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(浅井武彦君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会します。          午後2時49分延会   ------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。  議長      波田一也  副議長     浅井武彦  議員      浦 哲志  議員      寺井冨士  議員      多田純一...